5646 評価はまだまだ先

新型コロナウイルス

新型コロナウィルス対策に、独自路線を取っているスウェーデンは世界から注目を集めている。

有効なワクチンが開発されていない段階で、新型コロナウイルスに対抗するためには、ウイルスに対する抗体を持たせる…つまり集団免疫の形成することが有効とされる“考え方”がある。

この集団免疫政策を採用しているのがスウェーデンだ。

だから、各国で行われたような、都市封鎖のような対策をあえて取らないのだ。

そうした政策に対して、当初はこんな意見が出ていた。

新型コロナで都市封鎖しないスウェーデンに、感染爆発の警告(4月3日)

新型コロナウイルス・パンデミックで都市封鎖が日常の光景となった欧州で独自路線を進み、「4月末には国民の半数に当たる500万人が感染するぞ」と数学者から警告されている国がある。スウェーデンだ。

しかし、これほど酷い状況に陥ることがなかったせいか、今度は評価する声が出てきた。

ちょっと長いが引用する。

スウェーデンの集団免疫、いよいよ「効果アリ」の声が聞こえてきた(5月29日)

スウェーデンの保健当局である公衆衛生局のアンダーシュ・テグネル博士は4月16日、首都ストックホルムでは集団免疫が達成しつつある兆候を示し始めており、感染抑止に効力を発揮し始めたと言及した。
(中略)
そして5月9日には、ストックホルム大学のトム・ブリトン教授が、英ノッティンガム大学との共同研究で「スウェーデン人口の40%が免疫を持てば集団免疫が達成でき、ストックホルムでの感染の拡大は6月中旬に止まる」ことを示す数理モデルを示した。テグネル博士も「これが実現するのは完全に可能だ」としてこの論を支持している。

4月30日、世界保健機関(WHO)のエグゼクティブディレクターであるマイク・ライアン博士は、スウェーデンは発生の最初からすべての正しい動きをしたとし、同国を新型コロナウイルスとの闘いにおける世界の"モデル"として賞賛した。

「私は多くの点でスウェーデンが将来のモデルを表していると思いますーロックダウンされていない社会に戻りたいのであれば」。

いろいろな考え方があるが、ようやくひとつの方向性が見えてきたかと思ったら、また正反対の意見が出てきてびっくりした。

スウェーデン、緩いコロナ対策の代償 死者多数、経済効果わずか(6月5日)

スウェーデンのコロナ対策は、ロックダウンをせず緩い規制のみで、医療崩壊を避けながらゆっくりと「集団免疫」を獲得するというものだった。最終的に経済は守られるという主張だったが、あまりにも多数の死者を出し、立案した疫学者、アンデシュ・テグネル氏が、戦略の不備を認めた。

感染拡大から数ヶ月経っても、まだまだ結論めいたことは決していうことはできないのだ。

方針や判断の評価の難しさをあらためて痛感する。

Posted by ろん