えきたの(アート編)/伊藤 博康
鉄道で出掛けるときには、絶対に利用することになる駅。
旅先では駅が、出発点であるとともに、重要なよりどころとなるが、最近では、駅そのものを目的地にもなりうる、興味深い駅も増えてきた。
いわゆる「エキナカ」の商業施設などは身近な例かもしれない。
(けど、鉄道趣味的には、ちょっと違うかな…)
本書のタイトル「えきたの」は、「駅を楽しむ」を略したもの。
日本には、いま約9000もの駅や路面電車の電停があるそうだ。
これだけの数あると、当然、さまざまな個性を持つ駅もあるわけで、本書では、それらのなかから選りすぐりの駅を、6つの章に分けて紹介する。
キャラクターのいる駅
駅のアート
駅の車両たち
印象派の駅
建築美の駅
伝統的建造物の駅
こういった内容になると、自分がどれだけ行ったことがあるんだろう?…ということに興味が湧いてくる。
ざっと挙げてみたら、特定の章に偏っていることがわかった。
駅のアート
→ 旧新橋駅停車場、片瀬江ノ島駅、稚内駅、港町駅、柴又駅
印象派の駅
→ 東成田駅、国道駅、京都駅、大阪駅、旧万世橋駅
建築美の駅
→ 浅草駅、東京駅、梅田〜心斎橋、土合駅、藤沢駅、旧稚内桟橋駅
無意識のうちに、自分にとって関心の高いジャンルを選んでいたみたいで、面白かった。