4678 南東北縦断(その4~気仙沼線BRT気仙沼駅まで)
ここから石巻線へ乗り換え。
周囲は比較的平坦な土地が広がる。
20分足らずで乗り換えのために下車。
~ 前谷地 着 16:47
気仙沼線の始発駅なのだけど、とても小さな駅で、ここが乗換駅だという感じがしない。
気仙沼線は走ってはいるけど、途中の柳津駅までで、そこから先は不通区間となっているため、石巻線前谷地駅から気仙沼駅まで、代行のバスが運行されている。
BRT(Bus Rapid Transit)と呼ばれ、これまで乗ってきた代行バスとは区別されている。
周囲は真っ暗で、タブレットの地図でチェックしていかないと、一体どこを走っているのだか、さっぱりわからなかった。
乗客は増えたり減ったりしつつも、基本は数名程度。
ずっと、一般道を走っていたが、気付いたときには、かつて気仙沼線の線路が敷かれてあった場所をバス専用道に作り替えた区間を走っていた。
単線だった線路を道路にしただけなので、当然バス1台分の幅しかなく、ところどころで、鉄道と同じように、行き違いできるような場所を設け、そこには信号が設置されている。
志津川駅(停留所)を出ると、真っ暗の中に、煌々と明かりに照らされている建物があった。
これが南三陸の旧防災庁舎だった。
テレビでの生中継のためにライトアップをしているようだ。
ところどころで、乗り降りはあったものの、ついには乗客は自分を含めて、2名になってしまった。
トイレのない路線バスで、2時間半というのは、ちょっと厳しかった。
ちょっと不安になったけど、なんとか気仙沼に到着できた。
人通りも少なく、なんだか、薄暗い感じ。
幹線道路沿い のせいか、手前の南気仙沼駅あたりの方が、賑やかで活気がある雰囲気だったから、よけいそのギャップを感じたのかもしれない。
今日宿泊する宿にいったんチェックインして、ふたたび、市内へ夕食をいただきにやってくることにした。
やってきたのは、気仙沼の復興商店街。 時間が遅めのせいか、あまり人通りはない。
ホテルのプランが、指定されたお店に限り、3000円分の 食事券がつくというものを利用したのがきっかけで、この店を知った。
カウンターに座り、板前さん?寿司職人さん?と、いろいろなお話しをさせてもらう。
5年前はこのあたりは壊滅状態だったことから、明日、是非行った方がいい…というおすすめの場所とか…。
ふかひれの錦糸軍艦。
本当はふかひれ姿にぎりを食べたかったのだけど、工場が被災していて用意できないのだという。
お酒を飲まないから、3000円分というと、けっこう余裕がある。
さらにおすすめをお願いしたところ、気仙沼の穴子とマグロのトロを出してくれた。
マグロのトロはいうまでもなく美味しかったが、気仙沼の穴子は、いままで食べたことのないような肉厚さで、ビックリ。
食べ応えとうまみのある穴子だった。
店を出ると、目の前のお店で、こんなキャンドルが並べられていた。
5年前の今日…気仙沼は津波とその後発生した火災で想像を絶する状態になっていたということを、ここでまた思い出す。