4479 25年も前なのに覚えてる
紆余曲折あったものの「明治日本の産業革命遺産」が、ようやく世界遺産へ登録が決定した。
そして、それ合わせたのだろう…としまえんの「世界遺産」広告が記事になっていた。
実際に広告を見てみると、なんだか荘厳でそれらしい雰囲気になった、としまえんの流れるプールをバックに、大きく「世界遺産」の文字が…
そして、その下に小さく「狙ってます」と書かれていた。
スポーツ紙の見出しっぽい、このキャッチコピー、としまえんで、世界遺産…っていうと「?」という感じだが、ここの流れるプールは、世界最古だという。
これはこれでインパクトがあるが、としまえんの広告は、昔から独特なものが多い。
なかでも、なんと言っても、一番印象的なのは、1990年4月1日の新聞に掲載された、全面広告だ。
史上最低の遊園地。 TOSHIMAEN
来るんじゃなかった!! 不快サイクロン…などの言葉が並び、ただ一番下に「今日は4月1日です。」
とだけ書かれている。
ウソだとか、ジョークであるといったことで”逃げる”ことなく、ここまで”振り切った”広告はあるだろうか?
新聞を開いてこのページを見たときの衝撃はいまでも鮮明に覚えている。
あれから、もう25年も前なのに。
四半世紀前の広告をずっと覚えているなんて…。
これでお客さんが増えたかどうかはわからないけど、存在を知らしめるという目的は完全に達しただろう。