4340 真意を測りかねる記事

ビジネス・経済

これほど低金利が続くと、預金の預け先も限られてくる。

普通預金は言うに及ばず、定期預金でも驚くほど低い金利だから、預ける気も失せてくるというもの。

こういた状況で、以前から、利用しているのは、1週間とか2週間という超短期の定期預金だ。

満期がすぐに来るので、普通預金なみの手軽さでありながら、そこそこの金利が魅力だ。

最近、こうした超短期の定期預金が増えてきた。

  • 新生銀行(2週間定期預金)
  • 東京スター銀行(1週間円預金)
  • 楽天銀行(1週間・2週間定期預金)
  • オリックス銀行(2週間定期預金)

酷い記事…そんな、超短期の定期預金関連の記事を見掛けた。

最近はやりの「超短期定期預金」は、結局損なの?得なの?
Web魚拓によるキャッシュ

このタイトルで、実は僕の気付いていない、落とし穴があるんじゃないかと気になって、ざっと読み進めてみた。

ちょっと長いが引用してみる。

メガバンクの定期預金1年ものの金利年0.025%に対して、金利は年0.1%または0.5%と少し高めなので、一瞬「お得かも!」と思う人も多いと思います。

定期預金にお金を預けるときは、実際に金利を計算してみると、どれだけお得かわかります。広告などには実際に受け取れる利息の額が出ているので、よくチェックしましょう。

〈試算例〉
例えば、100万円を3カ月もの定期預金(金利は税引後年2%)に預けた場合

預ける金額×金利×預ける期間/365日
100万円×2%×90日/365日=4931円

え??

1年間預けたら5000円近くも金利が付く定期預金って???

よく見れば、設定されてる金利が変だ。

は? 2%??

上記で、年0.1%とか0.5%なんていう例を挙げてるのに、いきなり、4倍~20倍もの金利を例にするなんて…

ちょっと混乱しながら読み進める…

100万円を預けて年2%の金利がつくというと、2万円の利息がつくと勘違いしてしまいますが、「3カ月もの」とは、3カ月で満期が来るという意味なので、もらえる利息は3カ月分(90日分)なのです。

2週間ものの超短期定期預金に預けると、もらえる利息は14日分です。

100万円×2%×14日/365日=767円

わずか767円しかもらえないのです。

なんだこれは…

問題はそこじゃないだろう?

あり得ない金利を持ち出して、わずか767円しかもらえないって言われても、何の意味も持たない。

いったいこの記事は何を訴えたかったのだろう?

もしかすると、自分の書く記事だって、そういうふうに思われることもあるかもしれないのだから、あまり人のことは言えない…とは思うけど、それにしても…という、記事だった。

Posted by ろん