6207 ユニクロの価格表記

ビジネス・経済

わけあって、急にユニクロに行ってきた。

必要な商品はすぐに見つかって買ったのだけど、陳列棚のかなり上のほうに注意書きみたいなものが目に留まった。

「パッケージ・タグの表示価格と消費税について」

…というもので、読めば「+消費税」となってないけど、実際にはレジで消費税が必要です…ということを言っているようだ。

これが利用者視点に立った表記だろうか?
これが利用者視点に立った表記だろうか?

最初、ついにユニクロも総額表示(税込み表示)になったかと思ったら、むしろさらに逆行し、税抜き表示をそのままにして、消費税の表記すらなくすという”暴挙”に出たのだ。

国税庁のサイトより
国税庁のサイトより

こういう表記は許されるのだろうか?と思って、国税庁の「総額表示義務の特例措置に関する事例集」を見てみると、かなり微妙な感じがする。

まず、そもそも税込み価格が原則であるところ、特例措置としてあるのが税抜き表記であるはずで、ユニクロのやり方はその考えに逆行している。

そして、特例措置における方針は「消費者が商品等を選択する際に、明瞭に認識できる方法で行う必要がある」というのに、こんな見づらいところに貼ってる注意書きで伝わるものではないだろう。

実際に支払いをする消費者を意識していないとしか思えない対応だ。

もっとも、この特例措置も来年3月31日に失効し、翌4月1日から総額表示(税込み価格表示)が義務付けられるのだから、この状況も強制的に改善されることにはなるし、もしかすると、このための準備なのかもしれない。

だとしても、税抜き表記であることをもっと大きく、きちんと伝わるようにしていない状況からは、誠意がまったく感じられない。

Posted by ろん