4179 ある家電量販店の“張りぼて”
ランチのための飲食店や、日用品や食品を買うためのスーパー以外で、比較的良く行く店は、家電量販店だ。
時には、何か買うという目的がなくてもk、ちょっと時間があるときなど、のぞいてみることもある。
先日、見に行った、ある家電量販店でのこと。
雰囲気が変わったな…と思ったら、携帯電話・スマートフォンアクセサリのコーナーがリニューアルしたという。
店内に入って、驚いた。
天井まで商品が吊り下げられていたのだ。
最初は、すごい!…と思ったが…
もともと広くない店内で、ボリュームを演出したいという意図はわかる。
けれど客にしてみたら、実は何の意味もないものだ。
そもそも、自分より1m以上も高いところにある商品なんて、よく見えない。
あってもなくても同じ。
もちろん、店側も、あくまで演出ということで、吊り下げた商品を売るつもりもなく、よく見れば、同じ商品が並んでいたりする。
言い換えれば、“張りぼて”みたいなものだ。
しかし、どのあたりまでが売るための陳列で、どこからが張りぼてなのか、明確な線引きがあるわけではないので、無駄に商品を探してしまうことになる。
もちろん、全部商品であることに違いはなく、店にとっては、陳列でも張りぼてでも買ってもらえればいいし、客の滞在時間を延ばすことも期待できるかも…という考えだろう。
客にとっては、探す時間の無駄。
こんな置き方するよりも、何がどこに置かれているのか?という案内図を出してくれた方が、ありがたい。
この並べ方は、客の立場に立って商品を並べる…という、ごくごく基本的な考えが欠けていると言わざるを得ないと感じた。