4257 僕も生きて帰ってこられない
御嶽山の噴火で、多数の方が亡くなるというニュースには、心を痛めた。
現在も、まだ6名の方が行方不明のままだだが、現地は、気温が下がり雪も降る過酷な状況となったため、捜索は打ち切られ、来年以降に持ち越された。
このニュースのなかで、ちょっと気になるところがあった。
それは、今回の噴火で亡くなった方の半数のカメラに、噴火の様子が写っていたということだ。
御嶽山噴火:頭部や首に噴石、即死20人…検視の医師
この医師が検視した犠牲者のほぼ半数が噴火の写真を撮影していた。携帯電話を手に持ったまま亡くなっていた人もいた。噴火4分後の27日午前11時56分に撮影した記録が残るカメラもあった。噴火直後は自分たちが巻き込まれるとは思っていなかった可能性がある。医師は「写真を撮らず早く逃げていてくれれば」と残念がる。
自分が死ぬかも知れない…というときに、悠長に写真なんて撮っているはずがない。
まさか目の前で起きている噴火が、自分の身に危険を及ぼすものだとは思ってもみなかったのだろう。
写真を撮らずに少しでも早く逃げていれば…と誰もが思うが、自分だったらどうしただろうか?と考えると、答えはあっさり出る。
間違いなく、噴火の様子を写真を撮るだろう。
そして、今回のような状況においては、確実に逃げ遅れ、けっして生きて帰ることはないだろう。
一瞬の判断で生死を分ける…。
そういう話はよく聞くが、こういった事態に置かれたら…僕の未来はあまり明るくない気がしてならなかった。
ただそれだけのことだけど…。
亡くなった方々には、心からご冥福をお祈りいたします。