4061 話題のCMを見て感じたモヤモヤ

物思いに耽る(雑感),芸能・メディア・広告

最近は、リアルタイムではなく録画した番組を見ることが多い。そうなると、ついCMを飛ばしてしまうために、最近のCMも見る機会がすっかり減ってしまった。

だから、ちょっと前に感動すると話題になった、このCMもしっかり見ることになったのは最近のことだ。

リクルートポイントのCM.。

感動的というので見てみたが、最初からすぐに違和感を持ってしまった。

CMでは、よく言われる「人生はマラソン」という例えに対して、「誰が決めたんだ!」と疑問を投げかける。

つまりは、ゴールは人の数だけある…ということなのだろう。

“人生で言うところの”マラソンは、あくまで他人に決められたルールなのだから、それに縛られなければならない理由はないし、CMのいうとおり、「すべての人生が、すばらしい」。

でも、そのまま受け取る気にはなれなかった。

たしかに、他人に決められたルールに従う必要はない…でも、今の社会において、ルールに従わないということは、とてつもない苦労と引き替えという現実を認識しなければならない。

その一方、病気や不慮の事故、自分ではどうすることもできない状況において、“人生マラソン”に、参加したくても参加できない、もしくは、参加自体不可能なんていう人もいるだろう。

そう考えると、そもそも、「人生をマラソン」という例えに疑問を持てること自体、幸せなんだよなぁ…と思ってしまう。

そして、しみじみ思ったこと…。

人生の節目節目にリクルート

それは、そんな、素晴らしい“人生マラソン”の、節目に当たる“中継所”で、しっかりと待ち構えているのが、リクルートなんだよなぁ…ということだった。

誰が決めたか知らないルールがあって、みんながそれに従っているからこそ、この商売が成り立つ…というのは、なんとも皮肉な気もする。

Posted by ろん