3505 金環日食…祭りのあと
思い返せば、1997年3月9日に部分日食を観察したのが最初の記録。当時は、観測のための機材もなく、しっかりとした準備ができてなかった。
その後も、2002年6月11日にも部分日食があったが曇りで見られず。
いずれも太陽の欠け方がいまいちということもあってか、あまり期待していなかったが、2009年7月22日は、かなり期待し、待ち望んだ部分日食だったが、雨で見られず。
そして、去年の昨日。ずっと将来だと思っていた金環日食が、いよいよ見られるというのであれば、テンションも上がるというものだ。
でも、なかなか天体現象に縁がなく、望遠鏡も古いのでいいやと思っていたが、昨年の皆既月食観測を通じて、やっぱり、新しい天体望遠鏡を買おうということを決意し、熟考の上、望遠鏡を購入。
今日の日のために、さまざまな準備をして、あとはずっと天気を心配してきたのは、これまでの記事の通りだ。
日付が変わると、Googleのタイトルは、金環日食をイメージしたものに変わり…
ドキドキしながら、そのときを待った。
そして、ついに、金環日食の観測ができたのだ。
せっかくなので、あまり活用していないFacebookと、さらに最近はアクセスしてこなかったTwitterで、この感動を分かち合おうとしたら、こちらは、事前準備が不足していたようで、あまりうまくいかず。
Twitterにいたっては、途中から突然写真が投稿できなくなり、ついには
「このユーザーは存在しません。」という訳の分からないエラーが出てしまうトラブルも…
とにかく、雲が多いながらも、金環日食の一部終始を観測できたのだ。
日本では25年ぶり、東京では173年ぶり、そして日本でこれほど広範囲で見られたのは、実に932年ぶりという。
たしかに、金環日食の見られる範囲というのはとても限られているのだ。
この下の図で言えば、移動している小さな赤い点だけでしか見られないのだから、この日、この時間に居合わせることができるということが、いかに貴重なことかが分かる。
そして、次回、東京で見られるのは、2312年4月8日という。ちなみに、東京で前回見られたのは、1839年9月8日だったそうだ。
こうして、ずっと追いかけ続けてきた、金環日食が終わってしまうと、どこか虚無感というか、寂しさのようなものを感じている。
あぁ~あ、終わっちゃった…
また、すぐに、今回見逃すと105年見られないという、金星の太陽日面通過が6月6日があるということもわかってるけど、やっぱり、ずっと見たかった金環日食を目の当たりにすると、ちょっと大袈裟だけど、心にぽっかりと穴が開いたような気分になってしまう。