3941 藤野“芸術の道”を歩く

芸術・デザイン

神奈川県藤野町に“芸術の道”というのがあるというのを、以前、どこかでもらったパンフレットで知った。

ずっと行きそびれていたが、三連休の今日、初めてやってきた。

いつの間にか、相模原市と合併して政令指定都市となり、相模原市緑区になっていた。

高尾からは、都内では見ることのできなくなった、115系電車に乗り換える。

 

車窓も一気に、山奥へ入り込んでいく感じ。中央高速が並行して通る。

 

高尾から2駅目が藤野。

ホームに降り立つと、すぐに、最初の作品が見える。「緑のラブレター」
駅のすぐ隣にある観光案内所で地図をもらい、芸術の道を歩く。

芸術の道は、数キロの距離の道路沿いに、約30点の野外展示物が置かれている道で、徒歩で3時間程度で回ることができる。

道は、最初山道のようなイメージをしていたが、基本はアスファルト舗装の歩きやすい道だった。

今日は天気が良いので、作品が青空に映える。

案内図を見ながら歩いているが、どうも縮尺が一律でないようで、唐突に作品が表れることがあって、ちょっとビックリする。

作品を鑑賞していたら、近くに住むお婆さんが、ここから見える景色を紹介してくれた。

あそこが、〇〇の工場で、あれが病院で…と、かなり地元情報満載だったが、見えている景色が山梨県(上野原)だということはわかった。
頼りの地図に示された作品の位置が、わかりにくく、見つけるのに苦労した。

鑑賞したい作品があったのに、気付かずに通り抜けてしまった…。

今日はちょっと暑かったけど、秋らしい風景にもたくさん出会えた。

作品が置かれ始めてから、20年近くがたったせいか、作品の状態にばらつきを感じた。

多くの作品の下は芝生で、丁寧に守られているようにも感じたが、なかには、その場所を物置の置き場として流用してしまったと思われるところもあって残念だった。

また先述のように、地図がとても見に杭のは困った。

場所によって縮尺がおかしいだけでなく、この写真のように、実際は地下道が交差しているだけで、当然そこでは、飛び降りない限り曲がることはできないはずなのに、地図上はこれを右折できるように描いてあるなど、初めて訪れる人には、ちょっと厳しいと思った。

 

駅から見えた「緑のラブレター」を間近に見られる遊歩道を歩いたが、ここでも地図に迷わされた。

地図上では2本ある遊歩道の間に描かれていたため、どちらからでも見られると思ったら、どうではなく、上から(地図では下の道)しか見られないということがわかった。

ただ着いてみれば、景色は良く、人も来ないので、ゆっくり昼食をいただくことができた。

ゆっくりと、作品を鑑賞しつつ、駅に戻る。

地図に載ってる作品をどうしても見つけられなかったり、作品名の説明書きが、ほとんど消えて読めなくなっていたり…と、ちょっと残念な箇所が散見された。

それでも、初めて歩くところだし、穏やかな天気に穏やかな風景…そして、小さな秋があちこちにあって、ただぶらぶらするだけでも、じゅうぶん楽しむことができた。

まぁ一度来れば、もうだいたい感覚は掴めたので、見つけられなかった作品を探しに、また来てもいいかもしれない。

Posted by ろん