3812 My First Rifle

社会・政治・事件

アメリカで、また痛ましい事故が起きたというニュースキャッシュ)を見た。

5歳の男の子が、2歳の妹をライフル銃で撃ち、死なせてしまったという。そして、このライフル銃は、昨年、男の子に“プレゼント”されたものらしい。

え、プレゼント…って…。

まったく信じられないことだが、「マイ・ファースト・ライフル」なんていうコピーで、子ども向けに銃を販売する会社もあるらしい。

どんな会社なんだろうと、アメリカのKeystone Sporting Arms社のサイトキャッシュ)を見てみた。

そこに、子供向けライフル銃のリンクがあったので、辿ってみると、サイトが落ちてしまって閲覧できなくなっていた。

僕のような人が世界中にはたくさんいて、きっとアクセスが殺到しているのだろう。

そうなると、ますます気になるので、ちょっと前のキャッシュを探してみる。

そしてようやく発見。

なんだ…この洒落た雰囲気のトップページは…??

たしかに、My First Rifleのコピーが見える。

どんな銃が扱われているか、カタログを見てみると、色とりどりのライフルが紹介されていた。

それは、ライフル銃というものは、“あるのが当然”であるかのように。

いかに子供達に抵抗なく銃を持たせるか?ということを意識しているのだろう。

カタログを見ていると、一瞬、これがどんな目的で使われるのか忘れそうになる。

そして、KIDS CORNER というのを見てみると…

小さな子供達が、ライフル銃を抱える姿が多数載っていた。

日本で誰もが確実に覚える違和感は、きっと、写真に写る子供達はもちろん、親や周囲の大人達には、誰も感じないだろう。

同じ人間でありながら、命に対する考え方が、決定的に異なるというのは、どうしても解せない。

何度となく悲劇は繰り返されているのに、アメリカの状況は、まったく変わってないように見える。

ふと、思った。

人の命に対する考え方が決定的に違う…ということ…。

例が違うけど、もしかすると、死刑制度に対する日本人と、死刑制度に反対する国々の違いに似てるのだろうか?…なんて。

あ、いやいや、違うかな…。

ただ、いくら文化や伝統だからといって、少なくとも、小さな子供に与えることはないとは思うのだけど…。

あらためて、My First Rifle のトップページを見てみた。

 

子供の向ける銃口の先には、いったい何があるというのだろう?

Posted by ろん