[社会の窓]身近な非日常空間
思いつきで寄り道をしてみた。
この時間、ふだんだったら、忙しければ仕事をしているか、自宅に帰る途中か、風呂に入っているか…だろうか。
周囲は真っ暗で、シーンと静まりかえった駅に、ディーゼルエンジンを響かせ、交換する列車を待つ。
ダイヤ通り、列車がやってくる。
たった190円の切符を持って、ふだんとはあえて異なる世界に、一歩足を踏み入れてみると、僕には新鮮に映ったが、当然ながら、そこには、そこのふだんの時間が流れ、ふだんの生活があった。
ほんのちょっと動いてみるだけで、いろいろな楽しみや発見があるということを再認識させられた。