3696 森と湖の国 フィンランド・デザイン展
東京ミッドタウンにあるサントリー美術館で開催されている「森と湖の国 フィンランドデザイン展」に行ってきた。
以前から、フィンランドやそのデザインに興味があり、フィンランドにあるファクトリーショップにも行ったことがある。
会場に入ると、フィンランドのオーロラをイメージしたインスタレーションがあって、これは写真撮影が可能だった。
プロローグ(18世紀後半~1920年代)黎明期、第一章(1930年年代)躍進期、第二章(1950年代)黄金期、第三章(1960年代)転換期、第四章フィンランド/ガラスの今…と続く。
もともと、フィンランドのガラスは、自ら作り始めたのではなく、かつて、フィンランドを支配していたスウェーデンが自国の森林資源を確保するために、ガラス製造をフィンランドで行うようにしたのが始まりだという。
そんなきっかけで作られ始めたころの初期の作品(製品)は、まだまだオリジナリティを感じさせない。
その後、紆余曲折がありながらも、作られ続けたフィンランドのガラスは、第2次大戦後、巨額の賠償を科せられた逆境をバネに飛躍を遂げる。
デザイン性と実用性を兼ね備えた、フィンランドガラスは国際的に高く評価された。
ところどころで、写真撮影ができる作品を用意しているのはありがたい。
今回の展覧会にあわせ(ガラスじゃないけど)、作成された作品も。
“timeless design product”…つまり、「時代を超えた製品」が、フィンランドデザインのコンセプトだという。
日本でも、フィンランドデザインが“静かなブーム”を呼んでいるのは、時代だけでなく、国や民族をも越えた製品であるという証拠だろう。
解説によれば、フィンランドデザインの製品は、デザイナーと職人、企業が尊重し合って作り上げられているという。
そのおかげで、デザイン一辺倒でなく、実用ばかり追っているだけでなく、貴重な一品モノでもない…デザイン性と実用性を兼ね備えて、ふだんの生活でも使えるそんな製品になっているのだろう。
ちなみに、こちらが、展覧会でも展示されていた、自宅で使っているフィンランド製の食器。
(ちょっと雑な写真の撮り方で申し訳ありません…)