3648 黒部ダムからの帰路
黒部ルート見学会を終えて解散したあとは、ひとまず、黒部ダムが一望できるところにやってきた。
前回来たときと比べて、とても静かな印象なのは、展望台に人が少なかったというのと、観光放水が終わっていたというのがあるのだろう。
雪かきの音が響いていた。
ダムのすぐ脇にあるレストハウスに行ってみたら、平日にもかかわらず、大勢の観光客の姿が…団体客が多いために、お客さんの数に波があるようだ。
黒部ルート見学会出発前にもらった割引券を使って、やまももソフト(300円)を買う。100円引は嬉しい。
やまももソフトのコーンに巻き付いている紙が、どうしても外れなくて、コーンのセンタ部分だけが、ごっそり外れてしまい、軽く悲惨なことになった。
気温は4.3度だが、やまももソフトは美味しかった。
トロリーバスで黒部ダムから扇沢に向かう。
今回は、一番前に乗って、前面から写真でも撮ろうと思ったら、別の乗客に一番前の席を取られてしまった。
まぁ、これも仕方がない…と思っていたが、この乗客はすぐに寝てしまったのが、妙に悔しかった。そんな一番前の席にいても、結局、寝るつもりだったのなら、後ろの席に行ってくれ!と。
扇沢に着いて、ここから信濃大町の駅に出て、さらに普通列車で松本に出て、さらに特急あずさで新宿駅に向かう…そんな予定を考えていたのだけど、どうも接続がよくなくて、やたらと時間が掛かりそうだな…なんて思っていたら、ふと目の前に、[特急]新宿 と書かれたバスがやってきた。
列車で行くよりも、早くて安いことがわかったので、本当は列車で行きたかったが、高速バスで帰ることにした。
扇沢では、乗客は僕ひとりだった。
運転士の話によれば、この路線は今年で来たばかりのせいか、乗車率は今一つらしい。
途中、いくつかの停留所で乗客が乗り込み、十数名くらいで新宿に向かった。
これまで、高速バスはあまり利用しないために、2回ある途中のサービスエリアでの休憩時間約10分の使い方がよくわからず、なんだかかなり慌ただしく過ごしてしまう。
のんびり、サービスエリアで買い物なんてしてはいけないのだ。
列車では見ることのできない前面の眺望も楽しめた。
多少渋滞に巻き込まれたが、定刻より約10分ほどの遅れで新宿駅に到着。
19時30分だったので、所要時間約5時間…思ったより快適だった。
黒部峡谷鉄道、水平歩道、黒部ルート見学会など、どれも満足のいく旅ができたと思う。