2546 光都東京・LIGHTOPIA 2008

旅行・見学・イベント

ライトアップや光によるさまざまな演出が催される「光都東京・LIGHTOPIA 2008」に今年も行ってきた。会場は、丸の内界隈を中心に、皇居、有楽町、大手町などのいくつか分かれている。

開催期間は12月19日(金)~28日(日)と短い。去年は見に来たとき、すでに一部の会場では、イベントそのもの終了していたところもあったのは、会期末間際だったためだ。そういう意味で今年は、昨年のリベンジという気持ちもあった。

明かり絵ファンタジア。和田倉噴水公園にて

まず、皇居のすぐ近くにある和田倉噴水公園に来た。ここでは、キャンドル風の明かり絵が多数並べられ幻想的な光景が広がっていた。少々混雑はしていたものの、普段は決してみられない雰囲気は一見の価値はある。(ちなみに、去年はこれに来られなかった)

皇居日比谷濠の光のアート・インスタレーション“雪月花”

複数の会場の間は、歩いて5分から10分前後はかかる。見物客は、会場から会場へとオフィスビルの建ち並ぶ丸の内をぞろぞろ歩き回る。街を回遊させたいという主催者の意図を感じる。休日ということもあって、人出も多く結構混雑している。

フラワーファンタジア。東京国際フォーラムにて

ひととおり全体を通してみて思ったのは、全体的にちょっと期待はずれの感は否めなかったということだ。去年のリベンジだったはずなのに、“拍子抜け”というと言い過ぎかもしれないけど、まぁそんな感じだった。期待が大きいと、期待がはずれた場合の失望も大きい。

もちろんクリスマスツリーはきれいだけど もちろんクリスマスツリーはきれいだけど

いま、東京のあちこちの街で見られるイルミネーションは、年を追うごとに、まるで競うように豪華になってきたような気がする。それは、僕だけではないと思うが見る側の目が“肥えて”きてしまって、もっとすごいのを見たいという気持ちに応えようとしているということも背景にはあるかもしれない。

イルミネーションの競争も見ている分には楽しいし、不景気がより深刻になって将来が見えない今だからこそ、こうしたイベントで気分を盛り上げたいというのも十分理解できる。

でも、あまり無理をしないで欲しい気もしてくる。LEDを使って消費電力を抑え、グリーン電力を使って環境に優しくした…と言っても、環境に対して多少の負荷は掛けているわけだし、期待に応えるにしても、当然限界はあるし。

振り返って考えてみると、去年の「光都東京・LIGHTOPIA 2007」の展示の方が“素晴らしかったか?”というと、必ずしもそうではなく、昨年は荒れた天気の直後で会場にやってきた時間が遅かったため、見物客が極端に少なく、静かにじっくり見学できたことがよかった気がする。

わがまま言わせてもらえれば、それほど豪華なイルミネーションでなくてもいいから、落ち着いて静かな雰囲気で過ごさせてくれるというのが一番贅沢なことかもしれない…なんて思った。

ビルも… 建て替えが決まったパレスホテルも…


ビルも… ビルも…


ふと気がついたのだけれど、このイベントの名称である、“光都”は“こうと”と呼ぶようだ。公式サイトのドメインが http://www.kouto2008.jp/ となっていた。かってに光のライトと漢字の“都”をあわせて、“LIGHTOPIA” と読ませるのかな?なんて勝手に思いこんでいた。

Posted by ろん