6573 軍艦島上陸
旅行最終日。
今日の軍艦島上陸クルーズは、8時半前に催行決定の案内があった。
もともと、おとといに予約をしていたものの、度重なる変更で旅行最終日の予約となり不安だったが、今日は早々に決定したのだ。
今回このクルーズには、”プレミアム”で予約していたので、乗船時間もかなり余裕がある。
昨日のうちに、軍艦島デジタルミュージアムの見学は済ませていたので、あとは乗船するだけだ。
最後に乗船すると、窓際の見晴らしのいい席に案内された。
さすがプレミアム。
今日は驚くほど波が穏やか。
まったく揺れを感じないまま、高島、そして、軍艦島(端島)が見えてきた。
あまりにあっけなく見えて来たので、最初、これが本当に軍艦島だろうか?とも思ってしまった。
船はぐるりと軍艦島を回っていく。
プレミアムコースに申し込んだ人たちがけが、船の甲板に上がることができて、そこから写真を撮ることができるのだ。
今日は気温も高く天気がいいから、とても快適。
しっかりと、”軍艦”らしい感じに見えた。
軍艦島上陸クルーズは、複数の業者があるものの、桟橋は1つだから、譲り合って上陸することになる。
先に到着した船がいったん桟橋から離れるのを待って、軍艦島へ。
上陸にあたっては、途中の撮影は禁止…ということだった。
これは、スマホを海に落とす人が続出しているからだそうだ。
今日のような穏やかな波のときは問題ないだろうけど、時化がひどいときは間違いなくスマホなど飛ばされてしまうだろう。
ふと、ポケモンGOを立ち上げてみたら、想像以上にポケストップやジムがあった。
ジムに乗せても面白そうだったが、そんなことしてる時間はもったいないのであきらめた。
桟橋、そして細い通路を通って、ついに軍艦島上陸。
広場で解説を聞く。
ついに軍艦島に来た!という感慨がある一方で、あまりに荒廃した風景に、これが現実のものというよりも、なにか映画のセットのような、非現実的なもののようにも思えた。
世界遺産として認定されているのは、建物ではなく、実は炭坑の坑口跡と護岸内側の石積みだけなのだという。
あらゆるもので風化が進んでいる。
かつて、ここで人々が生活していた事実があるということ自体、ちょっと想像しづらい。
3ヶ所ある広場で、それぞれ解説を聞きながら進む。
最後に訪れたのが、日本初の鉄筋コンクリートアパートである30号棟の見える広場だ。
名残惜しいが、軍艦島を後にする時間が来た。
プレミアムなので、席は確保されているから、急いで船に戻る必要はないのは嬉しい。
帰りも、ほとんど揺れることなく、あっという間に出航した桟橋に戻る。
ここからは、夕方の福岡空港発の飛行機に間に合うため、急いで長崎駅に戻り、そこから特急かもめで、博多を経由して東京へ帰ってきた。