3848 梅雨の箱根2日目
梅雨だから雨も仕方がないと思っていたが、朝からいい天気になった。
10時過ぎくらいに宿を出て、強羅に向かう。
途中のバスから、約8年前に廃止になった駒ヶ岳ケーブルカーの案内版を見掛けた。

さらにバスは行く。
通るたびに気になるのが、「曾我兄弟の墓」というバス停。
道路沿いにある墓を写真に収めようと思ったら、窓ガラスにピントが阻まれてしまった。

ここからは、箱根登山ケーブルカーで、早雲山まで登っていく。
一番に後ろの席に陣取ったので、下の景色が一望できた。
早雲山からは、箱根ロープウェイへ乗り換え。
2002年から日本のロープにぶら下がる新しいフニテル式のロープウェイになってからは、初めての乗車となった。


大涌谷駅は、改修工事が完了したばかりのようだったし、駅の目の前では、観光センターの建て替え工事真っ最中のようだった。
これは、昨日の芦ノ湖で乗った新型遊覧船も含め、小田急グループの箱根への積極的な投資の一環のようだ。
前回来たときも、自然研究路は通行止めで通り抜けができなかったが、いまも、通り抜けができず、噴煙地へ行って戻るだけになる。
一番奥にある噴煙地にはなにやら人だかりができていた。なんだろう?と思って近づいてみたら…


みんな、一心不乱に、大涌谷名物の「黒たまご」をむいていた。
一度食べてもいい気はするのだけど、5個セットでしか売っていないのが、すごくイヤな感じなので、食べないことにしている。
遠くには、富士山が…
見えず…
ちょうど麓の稜線だけがわずかに見える感じだった。
すぐ脇に、黒たまご運搬用のロープウェイ(案内図にはケーブルと書かれてた)があった。こういうのを見ると、危険なのはわかるけど、乗りたくなる。



大涌谷をあとにして、ふたたび、早雲山を経由して、ケーブルカーで公園上という駅で降りる。
駅に着くと両方の扉が開いて、行きたい方向に合った出口から、ホームに降りる。
ここから“施設巡りバス”に乗り換え、ポーラ美術館に向かう。


ポーラ美術館は、ポーラ創業家二代目の鈴木常司氏が収集した作品が元になっている。
ポーラ美術館が開館10周年を記念して、コレクターとして鈴木常司氏がどのような思いで収集したのか?を紹介する企画展をやっていた。

時間的に、まずは、ランチ…ということで、併設されているレストランへ…。わかってはいたが、どれも、けっこうなお値段。まぁ…たまにはいいでしょう。

展示されていた作品は、どれも見応えがあるものばかりだった。
企業の私設美術館所蔵作品だけで、これだけの展示ができるというのは、すごい。
帰りがけ、美術館の周囲に遊歩道が整備されているということでちょっと歩いてみた。避暑などで歩いてみたい。

ひととおり、想定した行程を終えて、帰路へ、。
施設巡りバスで強羅駅、そして、そこから、箱根登山鉄道へ。
先頭車の一番前の席に乗って、ちょうど見頃となっているアジサイを見てみようと思っていたが…

アジサイはとても綺麗だったが、それを写真に収めようとすると、窓ガラス越しでは、どうしてもブレたような写真になってしまう。
一番前の席からは、日本でもっとも急な鉄道(ケーブルカーなどを除く)の勾配80パーミルの迫力を感じることができる。

窓を開けて、ちょっとカメラを外に出して、スイッチバックの一コマを撮ってみた。この時期の雰囲気は出てるかな…?

せっかく乗っても、写真を撮るのに忙しいのはもったいないが、そうしょっちゅう乗るわけでもないので、どうしても忙しくなってしまう。
今度、写真を撮ったり、眺めたりする目的で、箱根に来てみたいと思いつつ、箱根湯本駅へ。

箱根湯本駅の特急券売り場は大混雑だった。インターネット上で特急券を購入し、発券が不要というサービスを利用したおかげで、並ばずにそのまま乗車できた。

帰りは、MSE(60000形)だった。小田急の特急車では 最新ではあるが、登場からもう5年経つようだ。
そのせいではないだろうが、車輪にフラットができてしまい、走行中、ダダダダダ…とかなりうるさかったのは残念だった。
なんとか無事に1泊2日の箱根に行ってきたものの、どういうわけか、異常なまでの疲れでかなりぐったりしてしまった。