3532 神代植物公園と深大寺
どういう経緯でこうなったか忘れてしまったが、ひさしぶりに、神代植物公園に行ってみようと思い立ち、出掛けてみることにした。
バラで有名なところだけど、時期的にはもう終わりかなと思いつつ、前回行けなかった蕎麦を食べるのも、ちょっと楽しみだった。
調布駅からバスで、神代植物公園へ。
深大寺と神代植物公園と、なぜ“じんだい”の漢字が違うのかと調べてみたら、かつては深大だったものが、市町村合併の際、合併先の町名に配慮して、“神代”という別の字を当てた名残だという。
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500円の入園券を購入して、園内に入ると、アジサイの花が目立つ。
来ようと思ったきっかけのバラは、もう盛りは過ぎてしまい、ちょっと寂しい感じになってしまっていた。
それでも、よくよく見れば、見応え十分のバラたちの姿があった。
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温室にも入ったが、ここは前回来たときと大きく変わることはなく、ざっと見学したあと、深大寺門から参道に行ってみた。
もちろん、蕎麦を食べに。
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どこにしようか迷った挙げ句、入ったお店は、深大寺の真正面にある蕎麦屋だった。
いただいたのは、手打ち韃靼蕎麦(840円)。
このそばは、出雲の亀嵩(かめたけ)で挽かれた特注品だそうだ。松本清張が、この店で「砂の器」を書いたという縁で、亀嵩の蕎麦を使うようになったという。
最初、もともとこの店が亀嵩の蕎麦を使っていて、それを松本清張が小説の参考にしたと、すっかり誤解していた。
店内に飾られていた写真は、どうやら、昔のこの店を写した写真だったようなので、ほぼ同じ場所から、今の風景と比べてみた。
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参道をちょっと行った先に、神代植物公園が管理する水生植物園があるので、それを見学。
ここは、ちょうど、武蔵野台地のはずれの国分寺崖線に当たる場所。
水生植物園の脇に深大寺城という城があった。もちろん、初めて知ったが、これは、崖を利用して作られたのだろう。
うっそうとした雑木林や綺麗な湧き水を見ると、新宿から30分足らずの場所にあるとは思えない雰囲気。
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参道を歩く人たちのなかで、アイスを食べている人を多く見掛けたので、やはり食べたくなってきた。
でも、売ってるのは、ふつうのバニラや抹茶のアイスばかりで、ここならでは…というものが見つからなかった。
いくつかのお店を覗いているうちにようやく見つけたのが、アイスをそばのパンにのせたものだった。ここならでは…ではあるけど、400円はちょっと高いなぁ。
また、神代植物公園へ再入場しようと思ったが、もう疲れてしまったので、バスに乗って調布駅に戻る。
調布駅は地下化工事の真っ最中。たしか今年度中には竣工するらしいので、この京王線と京王相模原線の上下線平面交差は、もうすぐ見納めとなる。
マニアな少年たちが、ホームの端で写真を撮りまくっていた。
また別の季節にでも、ちょっと歩きに来たい、そんな、神代植物公園と深大寺だった。