3533 ファーストサーバの大規模障害
レンタルサーバーサービス大手の「ファーストサーバ」が提供するサービスで、今月20日に大規模な障害が発生した。
これによって、サーバ内のすべてのデータ…たとえば、ウェブサイトやメールなどのデータがすべて消失してしまったのだ。
ふつうは、万が一何らかの理由で、こういった問題が起きることに備え、レンタルサーバー事業者側で、バックアップが取られているし、費用には、こうした作業代も含まれている。
しかし…。
今回の障害では、信じられないことに、バックアップデータまで消失したというのだ。
これは被害に遭った関係者にとって、場合によっては、相当深刻な事態となってしまうはずだ。
そのレンタルサーバー上に、もし、ウェブショップを開いていたとすれば、一瞬のうちに“お店”を消失させられてしまったことを意味するし、十数年間書き続けたブログだって同様に消えて無くなってしまったことを意味するのだから。
もちろん、自分自身でも、別の場所にバックアップを取るのは、“常識”という意見もあるかもしれない。
しかし、自分のパソコンならいざ知らず、大手のレンタルサーバーで、データが消えて無くなるなんて、ちょっと考えにくい。
いくら大手のサービスだからといって、「絶対に大丈夫」ということはないのだ。
ファーストサーバ社は、今回の障害における賠償に応じるということだが、その上限額は、同社に支払った月額費用ということだから、微々たるものだ。
それよりも、せっかく作り上げてきた、あらゆるデータが戻ってこないという事実に愕然とするだろう。
僕も、たったいま、できる範囲で、このブログのバックアップを取っておいた。
原発の事故もそうだったが、なんと危ういバランスの上に、われわれの生活が成り立っているんだろう？