3436 富士屋ホテルで過ごした午後
富士屋ホテルは、いくつかの建物から構成されていて、入口があちこちにあるものの、メインエントランスは本館にあるようだ。
ホテル全体の写真を撮りたかったが、全体を写そうとして離れると、木の枝が邪魔で見づらくなってしまうし、近づくと全体が写らない・・・。
館内は、カウンターもロビーも、かなり混雑していた。
少し待って、チェックインの手続きは済んだものの、案内は14時からということで、また待たされる。もともとチェックイン開始時刻が14時なのだから仕方がないが、チェックイン開始時刻にこんなに混んでいたのは、初めてのような気がする。
案内されたのは、残念ながら、“富士屋ホテルならでは”…という部屋ではなく、いたってふつうのところ。
今回来るきっかけになったのが、かなりリーズナブルなプランを見つけたから…なので、仕方がない。
部屋で少し休んだあと、ホテルの中を歩いてみた。
まずは庭園に出てみることにした。
ホテルが、山の斜面に建てられているため、庭園も全体的に勾配があり、起伏も大きい。
藁葺きの水車小屋があったり、結婚式会場らしき場所があったり(かなり寒そうだけど)、いろいろと見どころがある。
ちょっと庭園を歩いているだけで、かなり身体が冷えてしまったので、温室はありがたかった。
メガネもかなり曇ったけど。
ここの温室で栽培されている植物は販売もされているみたい。
温室からそのまま建物に廊下が続いていたので、歩いていくと、壁に何かがくっついている。
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金魚だ。
なぜ、ここに金魚なのかはよくわからないけど、おもしろい。
16時になると、富士屋ホテルの館内を紹介するツアーがあるので、その前にラウンジでおやつでも食べようと行ってみたら、これが大混雑。8組待ちだった。
このまま待つか、ツアーの参加か迷ったが、ツアーのさんの参加をやめることにした。というのも、今日は、混雑と貸し切りスペースが多いため、ツアーというよりも、見どころ紹介という感じのお話のみになるとのことだったからだ。
ツアーでいろいろと案内してもらいたかった僕としては、かなり残念だった。
16時前になって、あっという間に客が減った。みんなツアーに参加する前の時間つぶしだったのだ…
いただいたのは、「ハイティーセット」
シナモントーストとスコーン。そしてクローテッドクリーム、ブルーベリージャムが添えられいて、美味しかった。
クローテッドクリーム、ブルーベリージャムの量と、スコーンの数がアンバランスのような気が…。
花御殿地下に、富士屋ホテルの歴史を展示した史料館があるとのことで、見学に行った。
1878年(明治11年)創業という歴史があればこそ、こうした史料館が必要だし価値もある。
入ってすぐのところにある銅像…。このインパクトある人こそ、富士屋ホテルの2代目、山口正造である。
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このヒゲにまつわるエピソードをはじめ、興味深い歴史については、今回泊まるのに合わせて読んだ本に詳しく載っていたので、追って紹介したい。
宮ノ下は山間にあるから、すぐ暗くなると思っていたが、意外とまだ明るい。
ちなみに、建物の写真をを撮った時刻は、17時42分。
夕食後しばらくしてから、花御殿地下にある温水プールに行ってみた。水着も無料で貸してもらえるということだし、他に客もいなかったので、入ってみることに。
花御殿は、戦前に建てられた建物だが、このようなプールが、現役で活躍しているのはすごい。
ジャグジーも併設されていたものの、ジェットの水流が、“気持ち程度”で、ほとんど威力がなかった。
それにしても、そもそも“泳ぐ”ということ自体、おそらく、20年振りくらいだったので、ある意味貴重な経験をさせてもらったことになる。
部屋に戻って本を読んでいたら、カーテンの向こうからときどきモーターのうなるような音が聞こえてくる。
箱根登山鉄道が急な勾配を上り下りする音だった。
22時を回っても、意外と?乗客はいるもので、おそらく地元の人なのだろう。
館内を散策して撮った写真は、次項以降で紹介したい。