3085 行ったことのない箱根(1日/4日)
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今日から遅い夏休み。いろいろ考えた挙げ句、結局は、箱根へ。
朝から天気があまり良くない。
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今日は、箱根湯本駅からバスに乗るため、登山電車は見送った。しばらくホームにいたら、箱根登山鉄道の保線係が線路の保守を始めた。ホームから電車がいなくなった瞬間を見計らって作業をしているのだ。
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今回の旅では、いつの間にやら、箱根七福神を回るというテーマができていた。
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守源寺(大黒天) |
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まず向かったのが、大黒天のいらっしゃる守源寺のある畑宿へ。
箱根湯本駅から20分あまりで到着。
自分たち以外に誰も降りる人はいなかった。天気は悪いし、持ってきた地図は大雑把だったのでちょっと不安だったが、すぐにお寺は見つかった。
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きちんと色紙が置いてあるかどうかすらも不安だった。境内の寺務所に人がいないことは、よくあるからだ。しかし、すぐ寺の人が出てきて、色紙を手に入れることができた。色紙1枚500円。御朱印が1ヶ所200円。
寺のすぐ左脇には、旧東海道の一里塚がある。
案内文によれば、旧東海道で、当時のままの形態を留める唯一のものらしい。石畳も江戸時代のまま。江戸時代の人たちが歩いたのと同じ石を踏みしめるのは、なんとなく不思議な感じ。
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ふたたび箱根湯本駅に戻り、箱根登山電車に乗る。
電車は日本最古の鉄道橋として知られる出山鉄橋(早川橋梁)を渡る。ずっと霧が晴れず、まるで雲の中を進んでいくかのようだ。
約30分ほど掛けて、宮ノ下駅に到着。
ここから、堂ヶ島渓谷遊歩道を歩く。
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ほのかに香ってくる硫黄のにおい。
さすが温泉地だけある…と思っていたら、なにやら煙突が見えてきた。
その煙突には「浄化槽」と書いてあった。
ダマされた。
遊歩道の上をガサゴソと動くものが…小さなカニだった。動きがすばしこい。川からはだいぶ離れているので、水の中にいるカニではない種類なのだろう。
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カニとともによく見掛けたのがきのこ。いろんな種類のきのこが、至るところに生えていた。
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遊歩道は、歩き始めた宮ノ下あたりでこそ、ふつうの?遊歩道だったが、少しずつ進んでいくと、道路とホテルを結ぶ私設のロープウェイが横切っていたり、そうしたホテルや旅館の裏口を通りすぎていたり、崖と歩道を仕切るロープを支える支柱が宙に浮いていたりと、かなり変化に富んで飽きなかった。
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東京電力の発電所があるため、遊歩道の一部は、その保守用歩道を利用させてもらっている。この吊り橋もその一部。
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だいぶカニを見慣れてきたので、手に取ってみようと思い、捕まえようとしたら、カニに威嚇されてしまった。
カニ自体小さいから、威嚇もかわいいものだが、そのハサミで挟まれるとやはり痛いので、そっとしておくことにした。
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昼食は、渡邉ベーカリーの温泉シチューパン。580円。
明治24年(1891年)創業というかなり老舗のパン屋だが、店の雰囲気は全くそれを感じさせない。店内でも食べられるものの、席が10席あまりしかないので、並ぶかなと心配したが、ほんの数分程度で順番が回ってきた。
結構しっかりとした具も入っていて、美味しかった。
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少し休んで、宮ノ下駅に向かうが、バスや車の行き交う道路を歩いてもつまらないので、並行する細い路地や遊歩道を見つけながら歩く。結果的に箱根登山電車の線路にも並行していたこともあって、なかなか良い写真が撮れた。
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塔ノ沢駅で途中下車。ここは、駅の構内に銭洗弁財天がいらっしゃる。弁財天といっても、今朝出掛けた、箱根七福神とは無関係。鎌倉にある、銭洗弁財天と、作業や理屈は同じ。ここの水でお金を洗うとそのお金が増えるという、なんとも“現金な云われ”がある。お金を入れるかごもちゃんと用意されている。
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塔ノ沢駅から、歩いて数分のところに、「昇りたい焼き」なるたい焼きが売られている。
「弥八恵比須大黒天」なんて書かれていたが、列車のわずかな待ち時間を利用して買いに行ったので、大黒天のご本尊は拝むことができなかった。
白いたいやきは、やたらとモチモチしていた。味はまずまずといったところか。
箱根湯本駅に戻り、今晩泊まる宿に向かう。