3294 トロッコ王国美深

旅行・見学・イベント

トロッコ王国美深に到着。

ここでは、廃止された国鉄美幸線の線路を利用して、エンジン付きトロッコを自分で運転できる全国でも唯一の施設だ。

あくまでも、ここは“王国”なので、手続きは“入国”となる。

エンジン付きトロッコのためか、運転は、自動車運転免許証を持っている者に限られるようだ。

単線を往復するためにすれ違いできないことから、勝手には出発できず、きちんと出発時間が決められていた。9時から毎時15分で最終が16時15分となっていた。

出発前、ひととおり、説明を受ける。

操作方法(といっても、アクセルとブレーキしかないけど)、踏切では原則、トロッコ側が一時停止することなどの説明を聞く。

今回乗るトロッコはこれ。

係のおじさんが、一台一台転車台で方向転換をしてくれる。アクセルとブレーキの操作は、自動車と全く同じ。

受付順に出発するが、前の人が見えなくなるくらい離れてから出発するので、単純に前の人を追いかけるような感じにはならない。

自分たちが一番最後の出発だった。

出発の指示があって、おそるおそる、アクセルを踏む。

レールからの振動が直接トロッコに響いてくる。

ところどころで、一時停止の標識がある。


地面に近いせいか、大してスピードを上げてないのに、とても早く感じる。

これまで、なかなか、味わったことのない感覚。

エンジンの音もそれなりに大きいが、それとは別の、ゴーッという大きな音がして、会話もままならない。

アクセルとブレーキさえ、誰かが操作すればいいので、その間は、のんびりと、写真を撮ったり、風景を眺めたりできる。

終点までやってくると、ポイントが現れ、ループして、元の線路に戻るようになっていた。

先に出発した人たちは、自分たちの到着を待ってからの出発となる。そうしないと、正面衝突してしまう。

元の美幸線は、レールが撤去されていた。




だいたい40分ほどで、出発した駅に帰ってきた。

トロッコの車庫兼整備工場の裏には、なぜか北海道で走ったことのない583系電車が置かれていた。

往復10kmという距離は、ちょうどいい感じで、想像以上に楽しむことができた。

Posted by ろん