2975 犯人はこの中にいる
週末出掛けることが多くて、しばらく行けてなかったが、図書館には毎週のように通っている。
読んでいる本は偏っているし、読み切れないまま返却することも多いので、読書家というほど本は読んでいない。でも、図書館でいろいろと本を探すのは、とても楽しい時間だ。
もし自治体が財政難で、どうしても図書館の運営ができないということになれば、入場料を払ったっていいと思えるくらい、じゅうぶんに活用させてもらっている。
ときどき図書館では、本の毀損や盗難の防止に関するポスターなどの呼びかけがあるが、実際に“被害を受けた”本が展示されているのを見ると、いろいろと考えさせられる。
本の見どころのあるページの端を折ったり、本文に線が引かれているくらいだったら、まだいい方だ。
クロスワードパズルや数独などでは、答えを直接書き込んでしまっているなんてのも、まだ序の口か?
付録の地図や小冊子の盗難、特定のページだけ切り取られる、本や雑誌そのものの盗難など、とんでもないことが日常茶飯事に起きているのだ。
さらに、本にガムがつけられたり、無意味に破かれているとか、なんの目的でそんなことをするのか理解すらできないようなことも起きている。
果たしてこういうことをする人(つまり、犯人)は、どんな人たちで、いったい何が起きているのだろう?
おそらくは、ごくごく普通の人たちなのだろう? そして、やはり“軽い気持ちで”やってしまうのだろうか?
犯人の気持ちになって理解しようとしても、どうしても理解できない。
見た目は普通でも、実は全く違う人種なのだろうか? わからない…。
ただ確実に言えることは、犯人は間違いなく、この図書館の中にいるということだ。