2974 武蔵野線の車窓から

鉄道

展示会の見学のため、久しぶりに幕張メッセへ行った。

順当に行くのであれば、東京駅から京葉線というルートになると思うが、早めに家を出て、あえて少し遠回りの、武蔵野線に乗って行くことにした。

ふだん武蔵野線を使うことは多くないので、例によって?先頭車からの景色を眺めることにする。

武蔵野線は、東京郊外のまだ都市化する前の田園地帯を突っ切るように作られた貨物専用線として計画されたものの、貨物輸送が減少し、代わって、宅地化が進んで沿線の人口が増大したことから、いまでは旅客列車が多く運転されている。

そんな経緯もあって、車窓からの眺めは、他の路線とは一風変わっている。

駅周辺はとても賑やかなのに比べ、駅間は広大な緑に覆われているところがいくつもある。

つまり自然が生活の身近にあるということだから、とても暮らしやすい路線なのかもしれない。

前述のように、貨物線として作られた経緯もあって、当然ながら貨物列車や、かつて操車場として使われていた場所があちこちで見られる。

放射状に延びる路線とスムーズに乗り入れができるように、ところどころで分岐する線路が見える。どこにどういうふうにつながっているのかな…と頭の中で、線路の配線図を想像するようだと、それなりのマニアと言えるかもしれない。

沿線には、開発されていない土地や、貨物列車用に用意された広大な土地が多く残されていることから、新しい町やお店などが続々と作られている。

日本最大級のショッピングセンター、イオンレイクタウン前に作られた、越谷レイクタウン駅が開業したのは2008年3月のことだった。

越谷レイクタウン、吉川と過ぎ、新三郷に向かう途中の、武蔵野操車場跡地には、また新しい駅ができるということは聞いていたが、工事は結構進んでいて、すでに線路も敷かれていた。

新三郷駅前には、スウェーデンが発祥の大型家具店、イケアがある。車窓からもよく見える。

驚いたのは、トラックに乗せられた大型の船舶用の海上コンテナが、そのまま納品口に接続できるように作られていたことだった。ここだけで見ると、日本の風景じゃないみたい。

小さなトラックに移し替えるなんてことなく、輸入されたらそのまま直付けで納品することで、コストを抑えているのだろう。「ここまでやるのか!」とちょっとビックリ。

東松戸駅からは、北総鉄道に乗り換えができる。

今はあまり乗り換えの駅としての選択肢になりにくいが、来月(2010年7月)には、成田スカイアクセス線の特急停車駅になる予定で、成田空港へ行く場合の便利な乗換駅になりそうだ。

新習志野行きの武蔵野線は、西船橋駅で東京方面に向かう京葉線と分かれて、南船橋に向かう。

終点の新習志野から、京葉線の電車に乗り換えるのは階段を使わなければならないとのことで、一駅手前の南船橋で下車し、乗ってきた電車を見送る。

今日の目的地は海浜幕張駅。新習志野の次の駅だが、京葉線の電車を待って、さらに特急の通過待ちもあって、一駅進むだけなのに、意外と時間が掛かってしまった。

海浜幕張(幕張メッセ)にやってきたのは、数年ぶりくらいか?

幕張メッセに行く途中は、大勢の人たちが歩いていたので、イベントは盛況かな?と思ったが、会場に着いてみると、思ったより多くなく、また期待した展示もなかったので、ちょっとガッカリ。

でも、武蔵野線でいろいろと収穫?があったので、これはこれで良しとしよう。

Posted by ろん