4998 都知事選挙を振り返る
土曜日、やたらヘリコプターが飛んでいるなと思ったら、街頭演説を上空から取材するマスコミだった。
ようやく東京都知事選挙が終わった。
ここ最近の選挙は、消去法で選ばざるを得ないことが多いが、今回も同様だった。
でも、多く人たちが、けっこう早い段階から、今回のような結果になるんじゃないかと思っていたはずだ。
そういった意味では、見えていたようなオチのような気がするが、当事者たちにしてみれば、そういうわけでもないのだろう。
選挙活動期間は、短い期間ながらも、意外なほど候補者たちの、人間像をあからさまにしていくものだ。
与党側の破れた候補者もそうだったが、野党共闘の候補者は、晩節を汚しただけで終わった。
いったい何のために出馬したんだろう?
そして、与党の分裂にしても、野党の共闘にしても、今回は「組織としがらみ」みたいなものを強く感じられた選挙だった気がする。
組織としがらみがあると、面倒なことになるとまざまざと見せつけられた気がする。
その一方、組織もしがらみもないと、個人の考えだけとなって、あまりに自由になりすぎ、主義主張を喧伝する場として使おうとする。
おそらく、史上最小の”ポスター”だろう。
そもそも、立候補者の半分しかポスターを貼ることすらできてない状況からすれば、こうした”ポスター”を貼ってくれるだけ、まだマシなのかもしれないけど。