2860 iPhoneに完敗
ここ1、2ヶ月ほど、WindowsMobie(WindowsPhone)とiPhoneの両方を使ってきた。何年もWindowsMobile(WM)を使ってきたこともあって、WMの方を相当ひいき目に見てきた。
しかし…
どう考えても、iPhoneの方が圧倒的に便利なのだ。
WMと比べたら、iPhoneは取扱説明書のたぐいは一切なく、かなりの“放任主義”である。でも、ボタンや選択肢が少ないぶん、できることが限られているため、結果的にやりたいことができるのだ。つまり、余計な事前準備や設定などをしないで済む。
iPhone | WindowsMobile(PHS) WS027SH |
書類はほとんど無し |
やたらと紙がたくさん入っている |
説明書は蛇腹状の1枚のみ |
100ページを越える分厚いマニュアル |
SIMカードの入れ方説明は図1枚で文字なし |
SIMカードの入れ方は図と説明書き |
一方、WMは、かなりこだわった詳細な設定ができるが、逆にそういった設定をしなければ、なんにもできない。
iPhoneのすごいところは、こまかな設定ができなくても、それらの持つ機能は、いずれも、まずまずというか、必要十分であるということだ。
例として挙げると以下のような感じ。あくまで個人の経験に基づくため、実際と異なる場合が多々あるのはご了承いただきたい。
3G回線とWiFi(無線LAN)の切り替え GPSを利用して現在地を特定し、地図を表示して目的地までのルートを示す ポッドキャストを利用してインターネット経由でラジオを聴く Bluetoothのヘッドホンで音楽を繰り返し聞く |
さすがにiPhoneだって完璧ではなく、以下のような問題はある。
Bluetoothで音楽を聴くとき曲送り キーボードがない |
これも、多数のユーザーがいるおかげで、新しいソフトウェアが登場して解消することは期待できる。さすがにハードウェアの問題はどうしようもないのだけれど、工夫はできるのだ。
ただ、やはり、いまだにiPhoneのキーボードは慣れない。ちょっとでも長文を打とうとすると、イライラしてしまう。
その点、WMはちゃんとキーボードがついてるから入力はかなり楽。以前、新しいWM(PHS)に買い換えたのだけど、QWERTYキーボードの便利さにはかなわず、ふたたびQWERTYキーボード付きのWMを使っている。
そんな状況で、いま取り組んでいるのは、QWERTYキーボードのあるWiMで文字入力をして、それをキーボードのないiPhoneに転送しようという試み。
ポイントは、文章をQRコードに変換して、WMの液晶に表示。そして、iPhoneはWMの液晶に示されたQRコードを読み取って、入力した文字変換…という方法だ。
だいたいtwitterで登録できる文章程度の量であれば、QRコード経由で文章を送信することができる。
話が少しずれた。
iPhoneのすごいところは、アプリケーションのどれもが完璧に使えるというレベルではないものの、ある程度の水準に、まんべんなく達しているといういことだ。しかも、それが余計な手間を掛けることなく、すぐに使えるということ。
そしてなにより、一番すごいと思ったのは、iPhoneでは既存のインターネットで提供されている機能を、ほとんどそのまま、惜しげもなく使えるという点だ。先述の地図にしても、インターネットの世界では普通に見られる。携帯電話のGPSも最近は標準装備だ。これらはそれぞれの世界では普通に存在していたが、iPhoneの世界においては、これを組み合わせると、とても便利な機能になる。
アップルの手に掛かると、何気ない機能が、使いやすい機能に生まれ変わってしまうという事実は、新鮮な驚きだった。