2771 読み書きそろばんから…
“読み書きそろばん”
かつて江戸の庶民は“読み書きそろばん”が勉強の基本として教えられたそうだ。
“読み書き電卓?”
時代は下って、計算のためにはそろばんではなく電卓が当たり前になった。
“読み書きパソコン?”
電卓は、多少慣れは必要かもしれないが、計算そのものは、そろばんより簡単だし、ちょっと難しい計算をするのであれば、パソコンを使う方が自然だろう。
“読みパソコン?”
そして、いつしか書くことまでも、パソコンに取って代わるようになった。
パソコンの文字入力は、言わずとしれたキーボード(QWERTYキーボード)だ。かな文字入力という、周囲ではほとんど見かけることのない入力方式ではあるけれど、自分の思ったとおり、ほとんどストレスなく文字を打つことができる。
さらに時代は少しずつ変わっていた。
インターネットへの接続は、いまやパソコンよりも携帯電話の方が多いらしい。携帯電話もパソコンと同じように使う時代になったのだ。
必ずあったQWERTYキーボード |
でも、携帯電話のテンキーボードでの文字入力は結構大変。だから、携帯電話であってもQWERTYキーボードがあった方がいいので、いま使っている携帯電話(PHS)は、キーボードがついているものを利用している。
この機種は、ずっと伝統的にQWERTYキーボードがついてる。
そして、先日、その後継機が発表された。発売は来年1月だそうだ。
そこには、なんと、僕にとっては必須とも言える、QWERTYキーボードがなくなっていたのだ。これについて、電話会社の担当者は次のように語っていた。
「QWERTYキーボードは、確かに文字の入力がしやすいシーンもあります。でも、一般の人にとっては、それだけで『なんだか難しそう』と思われてしまう側面もあります。また、日本では電車の中などで、一方の手でつり革を持ったり、荷物を持ったりしている状況で、片手でケータイを操作することも多いです。そんなときに操作しやすいのは、やはりテンキーだと考えました。WILLCOM 03で採用した2モードイルミネーションタッチも、押しにくいというご意見が多かったので、今回はクリック感のあるボタンにしています」
うーん、日本では、携帯電話のテンキーボードがスタンダードという判断らしい。
新機種にはQWERTYキーボードがない |
時代は、どんどん変わっているのだ。
“読み携帯入力パソコン”
もしかすると、そんな時代になってきたのかも…?
テンキーボードでも、スムーズに文字入力ができるよう練習する必要があるのかもしれない。