2303 携帯ひとつで…

ビジネス・経済,科学

長崎空港を離陸しようとした全日空機が、無線のすべてが使用できなくなるトラブルが発生したが、その原因は、携帯電話であったという。

 全日空によると、機内アナウンスで携帯電話の電源を切るよう再度アナウンスしたところ、乗客1人が電源が入っていたと申し出た。この乗客が電源を切ると、無線機は復旧したという。(毎日新聞)

これは大変恐ろしい話で、誰もが簡単に飛行機と地上の連絡手段を絶つ道具を手にしているということを意味するのではないか?

電源の入った携帯電話が飛行機に全く影響がないとは思わないが、実際に影響があるにしても多少の“雑音程度”くらいかなと思ってた。まさか今回のように、通信を完全に遮断するほどの悪影響を及ぼすとは思いもしなかった。

こうなると、もはや、乗客のマナーに訴えかけるレベルではない。今回は乗客が申し出てくれたからいいものの、故意に混乱させようと思えば、電源を入れたまま隠し持っている…なんてこともあり得たのだ。機内をナイフでちらつかせるのと、同じくらいの効果があるとも言えないか?

「携帯電話の電源を入れるぞ!」 こんな単純なことが脅しにもなりかねない。最近の携帯はさまざまなことができるようになってきたが、ハイジャックの道具にもなりかねない。

ナイフを機内に持ち込んではいけないのと同じように、電源の入った携帯電話は持ち込ませないような施策がそろそろ必要なのではないだろうか? 他にも、金属探知器のような仕掛けを用意するくらいの対応が必要のような気がする。

いうまでもないが、事故に遭ってからでは遅いのだ。

Posted by ろん