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鉄道
先日、埼京線の記事を書こうと、いろいろ調べていたら、埼京線同様にひどい混雑の東急田園都市線について書かれた記事を見つけた。
埼京線では混雑を少しでも緩和するために10両編成中2両が6扉車となっている。田園都市線でも同様に6扉車が、10両編成中2両連結されていたが、今年4月からさらに1両6扉車となり、10両編成中3両が6扉車となった。
田園都市線でもっとも混雑する渋谷駅で、乗客にはできるだけ早く乗り降りをしてもらわないと、その後ろにやってきた電車が詰まってしまい、それが遅れの原因となり、さらに混雑に拍車をかけることになる。
その対策のひとつが6扉車を増やすという方法だ。この効果はどの程度あるのか、以前から気になっていたのだが、東急電鉄のニュースリリースにはこんなことが書かれていた。
当社では、2005年2月、朝ラッシュ時の田園都市線の5号車と8号車に、1車両の片側に6つのドアがあり、混雑時には座席を格納できる、6ドア・座席格納車両を導入しました。現在、混雑時間帯である渋谷着7時31分~8時40分のすべての急行・準急列車を、同車両を組み込んだ編成で運行しています。
これにより、渋谷駅到着時に最も混雑する5号車と8号車におけるお客さまの乗降がスムーズになり、渋谷駅での停車時間が通常の4ドア車両のみの編成と比べて、約3秒短縮されています。
短縮された時間、3秒!
たかが3秒、されど3秒。1秒でも早く渋谷から電車を発車させたい東急電鉄としては、たとえ3秒であっても、わざわざ新しく6扉の車両を作るくらい、混雑対策として意味のあることなのだ。
関係者の努力に頭が下がる思いがする。
ちなみに、先日の埼京線のときにご覧いただいた表と同じように作ってみたら、こんな感じ。東急の場合はモハとは言わず、デハという。モーターの“モ”ではなく、デンシャの“デ”ね。
←渋谷 |
中央林間→ |
1号車 |
2号車 |
3号車 |
4号車 |
5号車 |
6号車 |
7号車 |
8号車 |
9号車 |
10号車 |
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(6扉車) |
(6扉車) |
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(6扉車) |
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