2737 別府地獄めぐり
由布院へ行く前に、別府地獄めぐりに行くことにした。別府といえば「地獄めぐり」というくらい有名らしいが、実のところ詳しいことはよく知らなかった。
別府温泉には、源泉の種類によって、さまざまな色や雰囲気に違いがある。これらはかなり独特なものばかりで、これら入浴用ではなく観賞用の源泉のことを“地獄”と呼んでいるのだそうだ。そのうち、代表的な8つの地獄を巡るのが「地獄めぐり」。2000円で共通券が売られてる。
- 血の池地獄
- 龍巻地獄
- かまど地獄
- 鬼山地獄
- 白池地獄
- 山地獄
- 海地獄
- 鬼石坊主地獄
血の池地獄
なんといっても、一面に広がる赤い池はかなりのインパクトがある。
実際に赤いのは底に沈む土で、酸化鉄の色らしい。お湯そのものも熱湯なので、池全体が湯気立ってる。
龍巻地獄
地獄めぐりのうち、唯一の間欠泉。40分おきくらいに温泉が吹き上がる。血の池地獄で「そろそろ時間だ」と教えてもらったおかげで、時間を無駄にせずに済んだ。
イルカとかアシカのショーみたいな感じで、ぐるりと取り囲むように温泉が吹き上がるのを待つ。
しばらくすると、徐々に温泉が吹き上がってきた。しかし、待っている間に期待が膨らんでしまったせいか、見ている人たちは口々に「思ったほどではなかった」との声が上がる。
血の池地獄と龍巻地獄だけが離れた場所にあって、残りの地獄はすべて徒歩で回れる距離にある。
かまど地獄
遊園地のようなアトラクションっぽい雰囲気が特徴。一カ所でいろいろなタイプの地獄が集まっている感じ。温泉ピータンを買ったが、たぶんピータンではなく、温泉でゆでたふつうの卵のようだった。なぜか日本人よりも外国人観光客の方が圧倒的に多かった。
無料で足湯につかる。
鬼山地獄
100度近い温泉がわき出し湯気がモウモウと立ち上っているものの、地獄としての特徴は薄く、振り返って思い返すと、なぜかマレーシアの建物とかヤシとか、ワニが積み重ねっていたイメージばかり。
白池地獄
地獄を見せる前に、なぜか熱帯魚を見るようにできている。人食魚とおどろおどろしく書かれているが、特段珍しくはない。“人食魚”という表現が、妙にノスタルジックな感じ。ここの地獄は、その名の通り、真っ白。
山地獄
山の麓から湯気が立ち上がっているから山地獄というのかな? ここはミニ動物園になっている。100円で餌をやるということで動物とふれあえるものの、普通の動物園と違って、動物の生態についての解説は一切なし。
海地獄
とても広い地獄。綺麗なプールのような感じ。
他の地獄に比べて規模が大きい。海地獄前の駐車場もお大型バスが何台も止められるようになっている。
こちらにも足湯が用意されていたが、車いすの方でも足湯が利用できるようにスロープになっていた。
温泉たまご…ではなく、温泉ゆでたまごや、地獄プリン(250円)なるオリジナル商品も売られてた。また、入口の売店では、別府名物、だんご汁(500円)も売られていた。とにかく太い麺が特徴。
鬼石坊主地獄
一番規模の小さな地獄。泥のような温泉がぐつぐつ煮えてる感じ。何枚も写真を撮ったが、由来になった坊主の頭がうまく撮れなかった。
イメージとしては、右の写真のような“ボコッ”とした丸いあぶくのようなものが、次々と浮かんでは消える感じ。実際はもっと大きいんだけれど、なぜか撮れなかった…。
秘宝館(おまけ)
温泉地といえば、秘宝館(ATOKでは変換しない)だ。
最近は、もう流行らないんじゃないかと勝手に思っていたのだけど、どうだろう? おじいさんがひとり入っていったのが印象的。