マークの秘密がわかる本/全国素朴な疑問研究会
マークの秘密がわかる本 (親子のためのもの知り大図鑑) 全国素朴な疑問研究会 日東書院本社 2008-11-26 |
身の回りには、マークやビクトグラム(図記号)があふれている。
チョキちゃん |
本書では、かなりの種類のマークを紹介していて、マークの意味や生まれた背景などを丁寧に解説している。知ってるようで知らないマークもあって、いろいろ勉強させられた。
ちなみに、床屋のこのマークは、「チョキちゃん」というまんまの名前が付いていることも知った。
地域特産品マーク |
そもそも、マークは、その意味を見る側が理解して初めて成立するものだ。そうでなければ、マークが存在する意味すらないとも言える。だから、いきなり「地域特産品マーク」ということを見せられても、全く知らなければ、これを基準に商品を買おうという気は起きないし…
ISP安全安心 |
安全安心とマークで名乗られても、そのマーク自体を知らなければ、信頼に足るかどうか判断しにくい。
どれだけ認知されているかというのは、とても大事なことなのだけれど、かなり有名なマーク…
国際シンボルマーク |
その名もズバリ「国際シンボルマーク」は、身体障害者全体を表すマークであるにも関わらず、車いすをモチーフにしたため、車いす使用者向けと誤解されているという問題もあるそうだ。いくら認知が広まっても、それが正しく伝わらないと、せっかくのマークも台無しだ。マークの難しさを考えさせられた。
台無しといえば、この本そのものについて…
環境対策を表すマークとか、身障者に関するマークといった分類はなされているが、マークの秘密を紐解くのだから、逆にマークからそれが何を意味しているのかをわかるような検索ができるとよかった。
読書週間 |
インターネット上のサイトから「コピー&ペーストしただけなんじゃないの?」と思いたくなるような、肝心のマークが不鮮明なのも散見されたのは残念。おなじみ「読書週間」のロゴは、ピンぼけで本に載っていたし、「ネットポイント不正撲滅キャンペーン」マークでは、サイトの画面からコピーした証拠に背景画像が残っていた。
CE |
CEを“年齢規制”と誤って紹介したりして、全体的に“手抜き感”や“詰めの甘さ”が否めない。本書の目の付け所が良かっただけに残念だ。