考えすぎて動けない人のための 「すぐやる!」技術/久米 信行

■趣味・実用・人生論, 龍的図書館

4534044259 考えすぎて動けない人のための 「すぐやる!」技術
久米 信行

日本実業出版社 2008-08-22
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いわゆる自己啓発本というものは、世の中におびただしいほど溢れている。それだけ、そうした本を必要としている人たちが多いということだ。僕もそのうちの一人で、これまでに何冊も買ったり、借りたりして読んでいる。

実は“何冊も”…という時点で、過剰な期待は禁物だということに気付くべきなのだろうが、なぜだかまた手に取ってしまう。

そして、最近は本の中身で売れるのではなく、タイトルで売れたのではないかと思える本が少なくない。

この本も、もしかするとそんな傾向もあるような気がする。なかなか動き出せない人の多くは、何も考えていないのではなくちゃんと考えているのだ。その考えている間は、なかなか動かないということを自分自身でよく知っている。だから、「なんとかしたい」と思っているわけで、まさにこの本は、そうした心境を言い当てているとも言える。

で、どうするか…だ。

本書では、具体的な例を挙げて、その対処方法を伝授している。

○ 自分から率先して声を掛けられない人には…

→ 「1日10人の知らない人にあいさつをする」

○ 忙しそうな先輩・上司に質問できない人には…

→ 「一番忙しそうな人から『5分』をもらう」

○ 飛び込み営業ができない人には…

→ 「相手の欲しい情報や悩みを想像してみる」

たしかに決して間違ってはいないし、これもひとつの方法だとは思う。どれも、とても些細なことだ。声を掛けられない人は慣れるべきだし、忙しそうな先輩・上司こそキーマンであることが多いというのもわかる。営業ができないのは相手に好かれないからだとすれば、相手に役に立つ存在であるべきというのもわかる。

でも…

わかってはいるけど、些細なことであるけど、できないから困ってるのではないだろうか? 忙しそうな人に声を掛けるのは、相手のことを考えているというのもあるけど、うまく状況を説明できないとか、まとまった時間が欲しいということも多いはずだ。本書では…

「考え抜いた質問やぜひ実現させたい質問ならきっと歓迎されるでしょう」

…とある。そりゃそうだ。これができないのではないだろうか? このご時世、関係ない話を悠長に聞いてくれる人がどれだけいるだろうか? おそらく聞いてくれる人は、残念ながら決裁権を持つキーマンではないだろう。

他にも、解決策として提示されている課題は、少々厳しいものが多い。

○ 周りにお願いや働きかけができない人は…

→ 「『夢』を情熱的かつ謙虚に語る」

○ 周囲が気になり、行動できない人は…

→ 「ブログで秘密を明かしてみて世間の反応を確認する」

すべては「現状をなんとかしたい」という思いから始まっていると思う。この本を手にする人はきっとそうだろう。しかし、読み進めていくうちに、萎えてしまう人も少なくないのではないだろうか?

本書の「考えすぎて動けない人」という着眼点はいいし、実際に、以前から僕も心がけて、多少成果があるかな…と思っていたも紹介されていたから、きちんと実践することで結果が現れるのかもしれない。

○ 真っ先に手を挙げられない人は…

→ 「質問・発言は必ず1番をゲット」

○ 一度失敗するとあきらめてしまう人は…

→ 「1日1回は失敗して、その数を『貯金』だと思って記録する」

たしかに質問を最初にしてしまうと、そこでその場の空気を決定づけてしまうくらいのインパクトはあるし、失敗は気にしていたら先に進まないから、それをむしろ糧にするくらいの気概はあってもいい。(さすがに記録はしないけど。あくまで気持ちの問題ね)

あまり、相田みつをは好きではないけど、以前から気に留めていることがある。ここに本書で言いたかった答えがあるような気がする。

まずは具体的に動いてみることだね。
そうすれば具体的なこたえがでるから