2522 駅からハイキング・・・杉並
あまり天気は良くなかったが、数少ない都区内での開催ということもあって、駅からハイキングに参加してきた。
出発は西荻窪駅。降りるのは初めて。あいにくの雨ということで、参加者も少な目。
どの道から歩いていけばよいか確認しないまま人のあとに付いていくと、みんな西友の中に入っていく。なんかおかしいなぁと思いつつ、そのままついて行くと、やはり無関係だった。
店から出て本来のルートを歩く。
前回同様、ときどき気になるモノを発見しながら住宅街を進んでいく。
とある一角に見かけたのは、ワイシャツ専用のクリーニング自動取次機。その名も「助かった」。初めて見た。
雨が降ったり止んだりしているしているので、気温以上に肌寒く感じる。
ちょっと気になったのが、この付近の地名だ。
駅名は西荻窪だったが、地名は西荻北という。なんで、西荻窪北じゃダメなのか?なんで省略するんだろう?中央線を挟んで反対側は、西荻南がある。似たような事例で、西船橋駅付近の、西船っていう地名もあるが、地元の人が気軽に呼ぶ愛称ならともかく、住所で使うというのは違和感がある。
善福寺公園では、「野外アート展 トロールの森 2008」というイベントが開かれていた。
カモの数がものすごい。しかも誰かの指示を受けているかのように一斉に動くので見ていて楽しい。
コース上に、善福寺というお寺があって、このあたりの地名の由来だと思ったら、そうではなく、地名の由来となったた善福寺は廃寺となってしまい、残った地名が由来となったのが、この善福寺なのだという。ややこしい。
井草八幡宮をかすめて、観泉寺へ。今川直房の菩提寺と案内にあったが、あいにく今川氏の知識に乏しいので、よくわからなかった。今川氏と今川焼きと関係があるのか?という疑問も浮かんだが、関係がないらしい。雨はすっかり止んで、境内は静かで落ち着いた雰囲気。雨水が色が変わり始めた葉について、きれいだった。
今回のコースで楽しみにしていたのは「ロケット発祥之地」の石碑が見られることだった。日本のロケット開発は、わずか20cmちょっとのペンシルロケットから始まった。その実物大模型が石碑の中に埋め込まれているので、もっとよく見てみたかったが、駅からハイキングのスタッフの人が碑の前に立っていて、なぜか正面に入れないようにしていた。きちんと見られずに残念だった。
荻窪八幡には、鳥居と並んで祓門(はらいもん)というのがある。くぐると厄が祓えるらしい。とりあえずくぐっておく。
続いて、荻窪八幡の真正面の杉並会館へ。建物は銀座のソニービル、内幸町のみずほ銀行本店、池袋の東京芸術劇場を建築した芦原義信による建築。マツヤサロンとして結婚披露宴会場としても使われているが、杉並区立の施設だ。
今回は、その3階と4階にある「杉並アニメーションミュージアム」を訪問。杉並区は、隣の練馬区と並んで、アニメーション製作に携わる企業が多く集積していることから、区を挙げてアニメーション産業をバックアップする目的から、こうした施設を運営しているようだ。
一部写真撮影は認められていたようだが、それに気付かなかったのは残念。
あとは、青梅街道を通ってまっすぐゴールの荻窪駅を目指す。ほとんどがあるいたことのない場所だったので、とても新鮮な感じで歩くことができた。
中央線荻窪駅。
快速線の新宿寄りに、ひっそりとこのあたりの地名の元になった、“荻”(おぎ)が植えられている。看板によれば、かつては善福寺公園あたりに多く見られたらしいが、いまではほとんど見ることができないのだという。そういえば、萩(はぎ)はよく聞くが、荻(おぎ)ってあまり見聞きしないような気がする。