2484 記憶が呼び覚まされた瞬間
記憶というものは、思い出して初めて、覚えていたことに気付く。これは、あまりに当たり前なんだけれど、それを痛感したことがあった。
おじゃことの会話で「ノンタンって知ってる?」と聞かれ、「ポンキッキでやっていたでしょ?」と答える僕は、そもそも“ポンキッキ”の由来ってなんだろう?と気になって、Wikipediaで調べてみると、そのあたりの事情が載っていた。
「さすがはWikipedia、さすがはインターネット!」…と感心しながら読んでいたら、歌に関する記述が目にとまった。
ほぼ全てがこの番組のために制作された独自の歌であり…(中略)…ファンの間でも特に評価の高い『青い空白い雲』と『かもめは空を』が収録されておらず、CD・DVD化が待たれている。
「青い空白い雲」と「かもめは空を」という曲が評価が高いという。あれなんだったっけ?にわかには思い出せなかった。でも、僕もこの番組はよく見ていたので、知らないはずはない。
さっそく調べてみると、すぐにわかった。
あおいそら しろいくも どこまでどこまでつづく… |
かもめがそらをとぶよ まるでかぜのように・・・ |
もちろん知っていた。歌詞もおぼろげながら覚えていた。映像や歌を聴いて、完全に思い出したのだ。懐かしくて鳥肌が立ってしまった。
こんな感じで「記憶はしていても、忘れていること」って、ものすごくたくさんあるような気がする。
これから、きっとインターネットが僕の記憶をいろいろ思い出させてくれるに違いない。楽しみなような、不安なような。