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計画時に「13号線」と呼ばれていた新しい地下鉄は「副都心線」と名付けられ、来月14日開通する。池袋から新宿を経由して渋谷まで最短11分で結ぶ。都心では珍しく急行運転開通と同時に、東武東上線と西武池袋線と相互直通運転を開始する予定だ。
副都心線開通のポスター |
両線は、これまで有楽町線とも相互直通運転していたから、新たに副都心線とも相互直通運転がはじまるうえに、副都心線には各駅停車と急行が走る。さらにこれまでの有楽町線は各駅停車しか走っていなかったが、準急も加わる。相当ややこしいことになるのだ。
東武東上線は、実家のある川越や通っていた高校や大学が沿線にあったので、僕にとってはとても身近な路線のひとつだ。いまはほとんど利用しないのだけれど関心はとても高い。それだけに早くダイヤの詳細を知りたいのだけれど、詳しいことはまだ発表されていない。
来月早々には発表らしいが、今からとても待ち遠しい。
ちなみに、副都心線の路線記号はFukutoshinの“F”、ラインカラーは「ブラウン」だ。
東京の地下鉄には、それぞれの路線にラインカラーが決められていている。このおかげで複雑に入り組んでいる地下鉄の乗り換えが便利になっていると言っても過言ではない。
先日借りてきた雑誌「東京人」は数ヶ月ほど前のものだったが、地下鉄の特集だった。そのなかで、ラインカラーにまつわる興味深い話が出ていた。
東京の地下鉄は運営事業体は、東京メトロ(旧営団地下鉄/営団)と都営地下鉄の2者ある。もちろんラインカラーは“かぶらないように”きちんと配慮されているが、当初はそんなことお構いなしに、かぶっていたらしい。いまは赤は丸ノ内線だが、当初は都営浅草線も赤だった。当然これではわかりにくいということで、話し合いがもたれたというのだ。
昭和45年に営団と都営はラインカラーに関する覚え書きを交換。このとき初めて、日比谷線は銀ねずみ色と決められた。同時に、一番目立つ赤は営団と都の激論の末に丸ノ内線が獲得し(都営浅草線は「ローズ」色に変更)、その代わり、赤の次に目立つ青が東西線から都営三田線に譲渡され、東西線は現在の空色になったという。
今では当然と思っていたラインカラーに、こんな過去があったとは。
以下は、ご参考までにラインカラー一覧。
銀座線 | オレンジ | |
丸ノ内線 | レッド | |
日比谷線 | シルバー | |
東西線 | スカイブルー | |
千代田線 | グリーン | |
半蔵門線 | パープル | |
有楽町線 | ゴールド | |
南北線 | エメラルド | |
副都心線 | ブラウン |
浅草線 | ローズ | |
三田線 | ブルー | |
新宿線 | リーフ | |
大江戸線 | ルビー |