2118 日常と非日常の間

日常生活

いろいろな事情があって、最近、浜松町から羽田空港を結ぶ、東京モノレールによく乗る。

モノレールは数ある移動手段のひとつに過ぎないはずだが、この東京モノレールだけは、乗るたびに他の乗り物とは違った高揚感を覚える。

これまで東京モノレールは、羽田空港に行くときくらいしか乗ることはなかった。羽田空港に行くということは、めったにない飛行機に乗るということだったから、僕にとっては“非日常”そのものだった。

だから、モノレールは「もうすぐ飛行機に乗るんだ!」という軽い緊張感、非日常の世界への期待と不安が入り交じった場面でしか乗らない乗り物だったのだ。

浜松町駅まではおなじみの山手線。階段を上り下りしてモノレールの改札を通ると雰囲気が一変する。

大きな手荷物やお土産の袋を持ってる人…。
こうした人たちは、混雑の中で人を避けて歩くことにあまり慣れていない感じで、前を歩いているとぶつかりそうになる時がある。歩幅の違いかな?

地方色豊かな地域の銘菓や航空会社の広告…。
これらの広告は決して他では見ることのできないものばかり。空港はまだまだ先なのに、否応なしにどんどん気分が高まってくる。

東京モノレールの改札が“日常”と“非日常”の境目だった。

ただ今後乗る機会が増えてくると、そうした特別な感慨は、徐々に失われていくのだろう。なんだかちょっと寂しい。

Posted by ろん