2114 足りないのは…
行政改革担当大臣、政府税制調査会会長の辞任に続いて、厚生労働大臣の問題発言…と妙なところで注目を集めている今の内閣。いまのところこれといった成果というか、少なくともイメージはよくない状態が続いてしまっている。なかなか思うようにことが運ばずに、迷走してしまっている状況に、やきもきしていることだろう。
もういろいろなところで指摘されていることだから、わざわざ僕が言うことでもないのだけれど、何が足りないって、トップ(=首相)の言葉だと思う。どうもいろいろなところに配慮しているためか、曖昧さが否めず、誰の方を向いて語っているのか?そもそも本当に自分の意志で動いているのか?…と不安を感じてしまう。
一度そういうイメージで見てしまうと、払拭できないのもつらいだろうけど…
東京都板橋区の踏切内に立ち入った女性を助けようとして亡くなった警察官の弔問に訪れた首相。そこで終始この警察官の名前を間違えてしまうという、なんとも情けないニュースが伝わってきた。いったい誰のため?、なんのためにやってきたのかと問われても仕方がないように思う。
またこんなニュースも伝わってきた。
官庁が企業に天下りを「要請」した事例は確認されていないという答弁書を紹介して「幽霊というか、『ない』ものを根絶するのか」と追及した。首相は「確認できるものはなかったが、なかったとは言えない。だから根絶しなければならない」と苦しい答弁だった。
自分でも何言ってるんだろう…と思いながら、答弁しているのだとは思う(そうじゃなかったら、相当ヤバい)。
いろいろな場面を通してみても一貫して、首相自身の言葉が足りないと思う。だいぶ支持率が下がってきてしまっているようだが、このままではいつまで経っても、信頼や支持を集めることは難しいような気がする。