6689 「紅ミュージアム」観賞

博物館・展覧会,芸術・デザイン

南青山にある企業博物館「紅ミュージアム」に行ってきた。

表参道駅から10分ほど歩く。六本木通り近くにある。

表参道駅からちょっと歩く
表参道駅からちょっと歩く
紅ミュージアム
紅ミュージアム

赤絵細描(あかえさいびょう)とは、弁柄(べんがら)と呼ばれる鉄分を含んだ赤い顔料、極細の筆で髪の毛よりも細い線で描く九谷焼の技法のひとつだそうだ。

福島武山 喜寿展
福島武山 喜寿展

その第一人者の福島武山の作品が展示されている。

県立工業高校のデザイン科を卒業しているとはいえ、会社員で働きながら、夜間の訓練校に通いつつ、独学で赤絵細描の修行をしたという。

だいぶ眼が見えづらくなっていることもあって、これほど細かな作品を見ていると、ただただ”すごい”のひとこと。

どうしたら、これだけ全体のバランスを取りつつ、よくこんな細かな絵が描けるのかな…と思う。

ひたすら練習、そして経験のたまものだろう。

そして、ご本人がお話しする映像が流れていたが、とても謙虚な感じの人で、こういった人柄も作品に表れている感じもした。

わずか2年でここまで…
わずか2年でここまで…
この細かさ…
この細かさ…
水を入れたらよりリアルに?
水を入れたらよりリアルに?
くりぬかれたところにも…
くりぬかれたところにも…

 

企画展を鑑賞した地下から1階に上がって、常設展も鑑賞。

このミュージアムを運営する「伊勢半本店」は、江戸時代から続く”紅屋”で、現在は化粧品も手掛けている。

紅の歴史を初めて知る
紅の歴史を初めて知る
コンパクトだけどわかりやすい
コンパクトだけどわかりやすい
昭和10年生まれ…
昭和10年生まれ…

伊勢半本店や紅花から採取される紅、そして化粧の歴史を紹介している。

展示スペースは限られているものの、わかりやすい解説や展示などがなされている。

広告も紹介されていたが、印象的だったのは、このキャッチコピー

ママにはわからない
パパにもわからない
…昭和10年以降に生まれた私たちだけのセンス!

昭和10年生まれ…というと、つい年齢を重ねたイメージをしてしまうが、彼らが若者だったときはあるのだ。

当然と言えば当然だけど。

こうした興味深い展示が無料で鑑賞できるのはありがたい。

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Posted by ろん