1834 イナバウアー
イナバウアーにあやかったニュースが続々と報じられている。
ダミーだってイナバウアー |
それにしても、なぜここまでイナバウアーが人気を集めるのだろうか?
本当は、人の名前「イナ・バウアー」なのだけれど、多くの日本人にとっては「イナバ・ウアー」として認識されると思う。そうなってくると、やはり“イナバ”に対するイメージが気になるところ(気にならない人の方が多いと思いますが…)だが、一番は何と言っても「イナバ物置」だろう。どのくらいヒットするかYahoo!で検索してみる。
物置 × イナバウアー | 約39,200件 |
やはり相当数の人々が「イナバ物置」を思い出しているようだ。
あと“イナバ”と言って思い出したのが「因幡の白ウサギ」だった。あんまりいないかな…と思いながらも検索してみると…
白兎 × イナバウアー | 約395件 |
白ウサギ × イナバウアー | 約148件 |
物置に比べればはるかに少ないが、同じような発想をする人たちもいるみたい。
いずれにしても、イナバという言葉に対して、どうも美しくスマートな印象を持たないのは、僕だけではあるまい。「100人乗っても大丈夫な堅牢性」は物置にとってはとても大事なことではあるけれど、それは美しさとはまったく別の次元の話だし、「ワニ?サメ?に毛をむしり取られてしまう白ウサギ」にいたっては、コメントのしようがない。
そして、先述のイナバウアーにあやかった話のどれもが、やはり芸術性や美しさとの関連を見いだすことは困難だ。けれど、そうした“無関係性”が人気の秘密のような気がする。ただ単純に“イナバ”という言葉が使われているとか、反り返る姿を真似るとか、わずかな接点を見いだすこと自体が、バカバカしいとは誰もが思っていても、なぜか楽しく興味や関心の対象になっている。イナバウアーという美しい演技と、身近な“なんちゃってイナバウアー”とのギャップを楽しんでいるのかもしれない。