4237 「大和ミュージアム」と「てつのくじら館」
ひとり旅2日目。呉に向かったのは、呉市海事歴史科学館(大和ミュージアム)を見てみたかったからだ。
JR呉線呉駅から、ペデストリアンデッキやショッピングセンターの通路を通って数分。
途中に、巨大な潜水艦の姿が見えたが、これはあとで見てみることにしよう。
日曜日だからか、朝から多くの見学者が詰めかけていた。
入館してまず目に飛び込んでくるのが、縮尺10分の1の戦艦大和だ。
その大きさに圧倒される。
10分の1でこの大きさなのだから、実物はさぞかし大きいのだろう。
ただ悲しいかな、前方から写真を撮ると、逆光になってしまって上手く写らない。
呉は東洋一の軍港として栄え、この戦艦大和も呉で建造され、戦後も造船技術で日本を支えてきた。
そういった経緯から、この大和ミュージアムでは、呉の歴史や船に関する展示などが豊富で、当然ながら、短時間で見きれるようなものではなかった…。
もうちょっと見学したい気持ちを抑えて…
続いて訪れたのは、海上自衛隊呉史料館/てつのくじら館。
大和ミュージアムは、以前から知っていたが、海上自衛隊の史料館が隣接しているということは、ここを訪れるまで知らなかった。
まず目に付くのは、巨大な潜水艦。その下をくぐって、史料館へ。
海上自衛隊の活動のひとつである掃海と、潜水艦に関する展示をする史料館だ。
どちらも存在や名前程度は知っていても、それ以上になると皆目見当が付かない分野だから、興味津々だった。
機雷を除去する掃海艇は、金属に反応しないよう、かつては、木造船が多く、木造船の造船技術向上につながった…とか…
機雷の除去をするために“フロート”を使って、処理をするなんて、実物を見ることで、より強く実感できた。
このフロートには、どういうわけだか、独特の顔が描かれている。
すっとぼけた顔や、血管を浮き上がらせて怒った顔など…。
実戦時も、このまま使われていたのは、ちょっと笑える。
常に緊張を強いられている現場で許された、ちょっとしたユーモアだろうか。
まだまだ見切れてない展示が多いのだけど、続いて、潜水艦のコーナーへ。
潜水艦も、機雷の除去同様、なかなか目にしないため、知られていないことがが多い。
これだけでも、ちゃんと見ていくととんでもなく時間が掛かりそうだったので、屋外に展示され、この史料館の愛称にもなっている、てつのくじらに向かう。
狭い艦内に、ずらりと並ぶ計器やボタン・スイッチなどが所狭しと並ぶ。
何が何だか、さっぱりわからない。
ちょうどお昼…ということで、大和ミュージアム前にあったお店に入ってみる。
ちょっと高めだったが、和牛のローストビーフがのった「士官の海軍カレー」(1,450円)をいただく…ちなみに、これが今回の旅行で一番高い料理となった。