7318 月面着陸“成功”
SLIM (Smart Lander for Investigating Moon) プロジェクトは、成功すれば、日本初の月面着陸となる。昨年4月に民間による月面探査プロジェクトでは、着陸に失敗しているから、今回はどうだろう…とちょっと前から気になっていた。
いよいよ着陸ということで、その様子を見届けようと、日付が変わった0時すぎくらいから、JAXAの中継をチェックしていた。
ただ、中継と言っても、どんどん月面が近づいてくるようなリアルタイムで月面からの映像が送られてくるわけではない。
解説はあるものの、SLIMからの機器情報(テレメトリーデータ)をチェックするだけなので、正直、“月面着陸”の実感が湧きづらい。
それでも、SLIMの位置やエンジンの状況を伝えるテレメトリーを見ていると、頑張れ!と応援したくなってくる。
そして、予定通り、SLIMは月面に着陸した“ようだ”った。
それこそ、リアルタイムで映像があればいいのだけど、いかんせんテレメトリーの情報だけなので、正常に着陸できているのか、それとも機器の異常で更新されないのかがよくわからない。
先ほどまで饒舌だった解説も沈黙したのち、中継も中断してしまった。
この雰囲気は、先日失敗した月面着陸のプロジェクトと同じ雰囲気で、イヤな気がしたが、そのまま寝てしまった。
そして、起床後すぐに確認してみたら、着陸自体は成功したものの、太陽電池が機能しないという事態となっていたようだ。
着陸後の問題はあるものの、月面着陸成功は、旧ソビエト、アメリカ、中国、インドに続いて、日本は5か国目となった。
まだ詳細な情報を収集中ということで、本当に“着陸成功”と言ってよいのか、太陽電池による発電が復活できるのか、まだまだ予断は許さない。
それにしても、月面着陸の難しさをイヤというほど思い知らされる。