7162 わかってないなぁ…
台風の接近で、今日の東海道新幹線と山陽新幹線は、名古屋から岡山まで終日運休となった。
いわゆる計画運休だ。
台風の勢力や進路に合わせなければならないことから、往々にして“空振り”することも少なくない。
場合によっては、すっかりいい天気なのに“運休”なんてこともある。
そうなると、こう言う人も出てくる。
世論では、計画運休に対しては好意的に捉えられている感じはするが、「声を上げられなくて本当に移動手段に困ってる人たちのことも考えてほしい」という意見は、わからなくはない。
しかし、もし仮に鉄道の運行を続けたうえで、天候や線路状態の急変などで運休せざるを得なくなった場合の対応については、どう考えているのだろう。
計画運休に対して「責務を自覚して」と苦言を呈している時点で、あまり考えた上での発言ではないのだろうとは思う。
そもそも、けっして簡単に止めているわけではない。
当然ながら、鉄道会社は運休したら、収入はゼロだ。
むしろ支出ばかりが増えるわけで、計画運休なんてしたくないに決まっている。
それでも列車を止めるのは、混乱を未然に防ぐという責務を果たしていると言えると言えよう。
だから、こうした“苦言”を聞くと「あぁわかってないなぁ…」と思ってしまう。