7121 銀座線上野駅7番出口
JR上野駅の不忍改札に近いところにある銀座線上野駅の7番出口は、以前からとても気になっている。
ここの出口で特徴的なのは、改札口までの動線が階段ではなく、緩やかなスロープになっているところだ。
しかもその幅と緩やかさは、いかにも自動車が乗り入れできそうな感じだ。
これはいったいどういう目的で作られたのだろう。
一昨日上野に行ったとき何かヒントになるものはないか…と、少し歩いてみた。
ネットで調べてもまったくわからなかった。
ChatGPTに聞いてみたが、この手の質問には、たいていいい加減な答えしか返ってこない。
以前から気になっていたから、自分でも何か写真を撮ってなかったか検索したら、なんと20年前に撮っていたことがわかった。
この写真に「諸車最徐行」の文字があった。
やはり車が通ることを想定していたのだ。
しかし、現在はそうした過去を示すようなものはなくなって、すっかり小ぎれいな通路に変貌していた。
過去の経緯などがわかる手掛かりが覆い隠されてしまい、どういった理由で作られたのかという疑問は解決が難しそうだが、妙に広い階段の構造など、ヒントはありそうではある。
ほどなくして、通路は丁字路状となって、右側が銀座線改札口、左側がJRへの乗り換え階段となっていた。これでは自動車が入っても何もできなさそうで、おそらくかつてはもっと違った構造をしていたのだろうとは思う。
いつからあるのかと思って、古い地図を探そうと、国土地理院の提供する航空写真を見てみたら…
ちょうどその出口の真上に、山手線や京浜東北線の架道橋が通っていて肝心なところ見えなかった。
なんとなくの予想…
現在は銀座線の乗り場への通路となっているが、かつては国鉄の業務用車道として使われたのではないかと思う。
もしかすると手荷物などの搬入や搬出などに用いられた…とか。