7097 ステレオタイプ
記事のタイトルを見ただけで「難しい時代になったなぁ…」としみじみ思った。
たしかに、以前と違って、“ステレオタイプ”で物事の判断をするのは、適切ではなくなってきたのは事実だと思う。
よかれと思っても、相手にこちらの意図通りに受け取ってもらえるとは限らないからだ。
背の高いやせた若い人に対して「“モデルさん”みたい」「“女優さん”みたい」という発言をしてしまう人がいるが、ほめているからいいだろ、というものではない。それで怒られるわけではないが、少なくとも「残念な人」になってしまう。
特にZ世代以下にはそうだ。モデルとか女優とかみたいにみられることをうれしく思わない、どちらかというと、嫌な人も結構いる。あなたが言われたいように、皆が言われたいわけではないのだ。
まぁ、それはあるよな…と思う一方で、どこか同意し切れない感じがした。
読み進めてわかった。
そのモヤっとした感覚を引き起こしているのは、記事のなかで、やたらと“アホ”を連呼しているところだった。
これもできないならまさしくアホである。国内で日本人同士であってももっと必要なことだ。本当のリスペクトを学ぶ第一歩はステレオタイプをやめることである。
ここ最近、Webの記事やツイートなどでこうした主張をするとき、“汚い言葉”を使って相手を罵ることで耳目を集めようとすることが多い。
たとえ同意できそうなことがあっても、罵っている時点で、距離を置きたくなる。
おかげで冷静に見ることができるようになった。
結局、アホと呼ぶ相手を“ステレオタイプ”でひと括りにしているし、上記で引用した「特にZ世代以下にはそうだ」などの表現も、Z世代以下を“ステレオタイプ”でひと括りしていることがわかる。
罵らないと主張できない意見なんて、しょせんその程度のものなんだろうと、“ステレオタイプ”で考えている。