4638 E235系試運転と自分を重ねる
うっかり記事にするのを忘れていたのがが、先日、たまたま新橋駅で電車を待っていたところ、山手線を走る見慣れぬ列車が目にとまった。
華々しくデビューした運転初日に、トラブルを頻発して、運行を取りやめていたが、その後、試運転を開始していたようだ。
実物の車両が走行するのを見るのは初めてだ。
慌てて写真を撮ってはみたものの、いずれは山手線の全部の車両がこれに置き換わるのだから、ちっとも貴重な光景でもないのだけれど。
鐵道車両に限らず、どんなものでも、新しい試みにおいては、トラブルはつきものだ。
そうしたトラブルを未然に防ぐには、あらゆることを想定しておくに越したことはない。
でも、片っ端から想定して、テストをしたり、その対策を打っていたら、いくらお金や時間が合っても足りない。
そうなると、優先順位を付けて、テストの"対象外" とせざるを得なくなる。
で、そういうところに限って、トラブルは発生するものだ。まるで、狙っていたかのように。
それはもう、イヤになるくらいだが、だからといって、テストや対策を怠るわけにもいかない。
怠れば、ただそこにトラブルが起きるだけのことだ。
残されて道はただひとつ。
より優先順位の精度を上げ、これまでの経験値や想像力も織り交ぜながら、頑張るしかないのだ。
これは自分自身へのエールである。
走っていったE235系を見ながら、ふとそんなことを思った。