6979 ”バス停”もやむなしかな…

鉄道

これは、仕方がないとはいえ、心情的に同情できる。

まるでバス停? JR四国が進める駅舎の簡素化めぐり、異論続出
四国各地で歴史ある木造の鉄道駅舎が次々と取り壊され、アルミ製の壁と屋根だけの簡素な施設へと姿を変えている。赤字が続くJR四国がコスト削減策として進めており、全259駅のうち、すでに13駅が建て替えられ、さらに61駅について自治体と協議中だ。築百年を超す駅舎も含まれ、反対運動も起きている。

この記事で取り上げられていたのは、JR四国牟岐線の阿波中島駅。

どれくらい変わったのかを見てみると、けっこうすごい差だ。

これまであった駅舎と、建て替えられた”駅舎”のギャップは、この駅をよく知る人が、久しぶりに見たら、きっとショックを受けるだろうな…という変化だ。

現駅舎(Wikipediaより)
現駅舎(Wikipediaより)
旧駅舎(Wikipediaより)
旧駅舎(Wikipediaより)
記事のタイトルにあるように、まさにバス停そのものだ。

もっとも、利用者数を見れば、それも仕方がないとは思ってしまう。

ちょっと古いが、2014年度の一日の乗車人員は177人だったそうだし、それまでの20年間にわたって、ほぼ減少を続けている状況だったから、現在はさらに減っている可能性が高い。

利用者数だけ見たらもう、”バス停並み”なのだ。

この人数であっても、牟岐線は現在でも30分に1本あって利便性は確保されている。

少しでもコストを下げて、なんとか列車の運行が維持したいということであれば、たとえ駅者が”バス停”でも仕方がないとは思えてくる。

超コンパクトな駅舎
こちらも超コンパクトな駅舎

そういえば…同様の変化は、JR東日本でもあった。

2020年12月に供用を開始した山田線区界駅も、びっくりするくらいコンパクトな駅になることについて、以前取り上げたことがあった。

こちらの1日の乗車人員は、わずか1名!

それでも、周囲の自然になじむようなデザインにできるのは、JR東日本だからこその”余裕”なのかもしれない。

Posted by ろん