6819 “もったいないので食べた”というニュース
ラジオのニュースで聞いた、警部補のコメントが気になって検索してしまった。
埼玉県警察本部の50歳の警部補が、身柄を拘束されている容疑者などに用意された予備の弁当を勝手に食べるなどしたとして、減給の懲戒処分を受けました。
(中略)
余った弁当は廃棄されることになっていますが、警部補は調べに対して「もったいないので食べた」と話しているということです。
これだけ聞いたら、そりゃあ、ルールととはいえ捨てちゃうのはもったいないし、食べようと思う気持ちもわからなくもないな…と思ってしまった。

ただ、あらためてニュースよく見ると、気になるところがどんどん出てくる。
- 警部補は、留置されている扉の鍵を開けて容疑者などと談笑
- 持ち込みが禁止されているスマートフォンを休憩時間に建物の倉庫で操作
- 部下の妻の手作り弁当を見て「ゴミみたいな弁当だな」などとパワハラに当たる発言
そう考えると、今回の処分は、弁当の問題というよりも、この警部補の普段から問題のあった言動に対するものなのかもしれない。
警察官でありながら、遵法精神が乏しく、自分ルールが優先しがちで、おそらく、伝えられていること以外にも、問題があったのだろう。
となると、このニュースの見出しとして弁当を取り上げるのは、ちょっと実態とは合っていない気がする。
もし弁当について注目するとしたら、毎回廃棄しないといけないといけないほど調達していることではないだろうか。
けっこう、いろいろ考えさせられるニュースだった。