6737 スコットランド国立美術館 THE GREATS 美の巨匠たち
東京都美術館で開催中の「スコットランド国立美術館 THE GREATS 美の巨匠たち」を鑑賞。
抽象より写実的な絵を好むおじゃこがぜひ観たいということで、急遽鑑賞しに行くことになった。
自分もどちらかといえば同じで、作品の内容をそのまま理解したいので写実的なほうが、ストレスなく鑑賞できる感じがする。
ベラスケスの傑作という《卵を料理する老婆》は、日本初公開だそう。
かなり有名な作品らしいが、自分は初めて。作品全体は暗いのだけど、その暗さの中に細部にまでこだわりを感じる作品だった。
400年前の当時の日常の様子を覗き込むような感覚になる。
さらに単眼鏡で除くと、いろいろな発見がある。
単眼鏡今回の企画展でも大活躍したが、写実的な作品をより楽しむには必須だろう。
なんとなく気にいったのが、アールベルト・カイプ《ファルクホフ城の見えるネイメーヘンの風景》という作品。
穏やかな日に照らされた黄金に輝く城と、その周囲で人々が談笑したり、行き交う人や犬などの何気ない光景だ。
三百数十年の時を経て、その当時の空気が伝わってくるようだった。
解説にあった最後の一文もある意味興味深かった。
「1658年に裕福な未亡人と結婚した後は、徐々に絵画制作から離れていった」
《古来比類なき甘美な瞳》 は、《オフィーリア》を描いたを描いたジョン・エヴァレット・ミレイの作品だとおじゃこが教えてくれた。
オフィーリアは、その姿がとても印象的だけど、自分にはついこの姿を樹木希林と重ねてしまう。
で、この《古来比類なき甘美な瞳》に登場する女の子は子役(女優)とのこと。言われてみれば、この眼差しはプロだ。
大取りは、フレデリック・エドウィン・チャーチ《 アメリカ側から見たナイアガラの滝》
今回の展示の中で最も大きく、迫力のある作品だった。今回の企画展に来たいとおじゃこが思ったのは、この作品が観たかったからだそうだ。
ナイアガラの滝の水しぶきや虹などがとてもリアルだ。よくよく見ると、老人と女性?の姿があって、観ているこの風景の大きさを実感させられる。