6715 大英博物館 北斎展

―国内の肉筆画の名品とともに―
東京ミッドタウンのサントリー美術館で開催中の「大英博物館 北斎 ―国内の肉筆画の名品とともに―」を鑑賞した。
葛飾北斎…名前はよく聞くし、富嶽三十六景はあまりにも有名だけど、あらためて思い返してみると、知ってるのは名前だけ…という感じだった。
今回の企画展で、さまざまな北斎の知ることができた。
その、富嶽三十六景は、人気だったので最終的には四十六景になったとか、富嶽三十六景を刊行したのは、北斎が70歳を過ぎてからで、他の有名な作品の多くは年齢を重ねてからだったそうだ。
彼は、名前(号)や住むところなどを次々と変えたという。
晩年に用いた”画狂老人卍”なんて号は、彼の絵に対する異常なほどの情熱を感じさせる。
浮世絵ばかりでなく、肉筆画もとんでもなく上手いのも驚いた。
富岳三十六景をはじめ、多くの風景画を描いたが、よく見るとどれもたくさんの人物も描かれていて、どれも生き生きとしていることに気が付いた。
北斎に注目して、多くの作品を収集したイギリス人たちも紹介され、その結果、大英博物館のコレクションが充実したことも知った。


あまりに有名な「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」を含めて2点だけ写真撮影が可能だったのは嬉しかった。